2015年3月21日土曜日

Svffer/Lies We Live

ドイツはビーレフェルト(もしくはミュンスター、ベルリン)のハードコアバンドの1stアルバム。
2014年にドイツのPer Koro Recordsからリリースされた。私はデジタル版をBandcampで購入。
2014年ベストアルバムに上げる人も多かった話題のアルバム。いま検索したら日本でも沢山レビューされていてその人気を再認識してビックリした。まあ話題になっているし〜位の気持ちで買いました。すみません。

バンド名はSuffer(苦痛)のuをvにしたのかな?字面通り尖りまくった攻撃的なアルバム。ジャンル的にはグラインドコアかパワーバイオレンスになると思う。所謂クロスオーバーな音で分類が難しい。ただ個人的にはハードコアが根底にあるバンドだろうと思う。ブラックメタルやネオクラストの文脈というか影響もあるそうな。
要するに速くて重たい音楽。ドラムはブラストしまくり。ギターはブリッジミュートを多用しないハードコアタイプでとにかく弾きまくり。ベースはゴウゴウした固さのあるこれもハードコアタイプ。ボーカルは女性で終始吐き捨て型の完全ハードコアタイプ。しゃがれていてドスのあるわめいている割にキンキンしていない。
全体的に荒々しさがあって、そこがハードコア由来というイメージを際立たせている。よそ様のレビューでも引き合いに出されているが、Convergeと似ているところがある。喧しい事この上ないが、影のあるメロディが随所に仕込まれているところも似ている。
個人的にどうかというとギターがメロいと思う。曲が馬鹿みたいに速くてメロいのだからこれが受けないはずは無かろう。何がすごいてやはり攻撃性が少しも損なわれていない事だろう。この手のバンドでは良く激しさとメロディアスさが同居されているが、このバンドは激しさ一辺倒かつ抒情的なのだ。矛盾しているようだが、ブラックメタルとか好きな人は多分何となく分かるのではなかろうか。ボーカルは派手だが、あくまでもメンバーの一人なのでギターがメロディを引き受けているのだと思う。しかもずっとめろめろしている訳ではなく、場面によってはメロい。テクニカルだが技巧自慢にならないタイプでとにかくフレーズのバリエーションが豊富で、低音を主体に飛び道具的な高音リフ、グルーヴィで跳ねる様な中音リフと忙しく弾く割には煩わしくない。(よくよく聴いてみるとベースも結構色々弾いている様な気がする。)ずるい。

というわけでこりゃあ話題になるはずのクオリティ。五月蝿い音楽が好きだ!という人でまだ聴いていない人はいますぐどうぞ。超カッコいいです。

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