2013年5月18日土曜日

Disgorge(mex)/Forensick

メキシコのブルータルデスメタル/ゴアグラインドバンドの2ndアルバム。2000年発表。
実はこのアルバムこの種の界隈では名盤と名高い、ゴア野郎必携のアルバムなのだけれど、発売されてから13年経ってやっとこさ買いました。
以前とにかく速いメタルに傾倒した時期があって、自然にグラインドコアからその派生ジャンルのゴアグラインドを知り、その音楽性には文句なしに歓迎ものだったのだが、ゴアグラインドといったらもちろん死体ジャケなわけで、ヘタレな私はとにかくその手の画像が苦手なので、このアルバムも含めて買うのを敬遠していたのでした。Carcassの1stと2ndも持っていて大好きなのですが、CDの死体コラージュをみる度ヒエーとなりますし、かの高名なLast Days of Humanityもベスト盤しか持ってないです。ゴア野郎界隈では有名なディストロであるはるまげ堂さんで通販したら、あるときおまけに死体ジャケのCDがついてきたことがあって、もちろんうれしかったのですが、パッキングをあけたときは驚いたものです。(でろんでろんでございました…)

話がずれてきてしまいましたが、Disgorge(mex)(オランダやアメリカに同名のバンドがいるらしく、お尻に国名を付けるのだそうです。)はもちろん以前から知っていて、youtubeなんかで聴いていたのですが、やはり何回聴いても格好いい訳で、これはいよいよ買わねばなるまいと決心して購入した訳です。
まあ〜ジャケットが恐ろしいですね。子供というのがなんともかんとも。
ちなみにこのアルバムのボーカル(その後脱退されております。)がこれまた有名なAntimoさんという方なのですが、本人も怖いったらないです。

さて音楽性ですが、曲はだいたい3分後半から6分(だいたい4分)位なので、ひょっとしたらゴアグラインドというよりブルデスなのかもしれません。
音質はお世辞にも良いとはいえなく、ちょっとこもっています。ギターは重々しく、水気をはらんだ金属質な音で密度が濃い。基本低音ですが、たまに「ミョー」「ヒュー」となるのがアクセントになってとても良いかんじ。ベースもひたすら重く、うねるようで気持ち悪し(褒め言葉です)。なんといってもドラムが格好よく、こういったジャンルなのでとにかく速くて手数が多いのですが、音の一つ一つがとても気持ちいい。一撃が重いバス、ぽこぽこ鳴ってよく回るスネア、キンキン鳴るシンバル。私は楽器が弾けないので実際よく分からないのですが、このドラムはとても演奏うまいんじゃないでしょうか。おそらくドラム音単体で聴いても格好いいと思います。1曲の中でもメリハリとバリエーションがあって面白いです。
ボーカルもグロウルというのでしょうか、地を這うようなぐおーぐおー音から、吸い込むようなぎゅるぎゅる音、びちゃびちゃ音、バリエーション豊富で気持ち悪いったらないです。(もちろん褒め言葉です。)
ひたすらブルータルな曲展開ですが、要所要所が結構グルービィだったりして結構聴きやすいです。よく聴くとリフも作り込まれていて意外にまじめなデスメタルかも知れません。とにかく奇をてらったところがない、ストレートに下品な作風なので取っ付きにくいというのはあまりないのではないでしょうか。
この手のジャンル好きな人には自信を持っておすすめです。
その他のひともジャケットが大丈夫なら買って間違いなし。
(3曲目はscidなんですかね、それともsadなのかな…)


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