年末にようやくSWARRRMの「こわれはじめる」の感想をかけた。
一回書いたのがイマイチでやめてから何となく書くのが難しくなってしまったので、年内に書ききったことでなんとか整理をつけることができたかなと。
そうこうしているそのSWARRRMとassembrageのスプリットのレコ発があるということで、もうなにも懸念はない身なのでこれを見に行くことにした。
ラインナップには結構見たこともないバンドもいてそれも楽しみだった。
NoLA
一番手は東京のハードコアバンド。メンバーがひとり減ってから見るのは2回目かな。もう完全に違和感ない4人組。
まだ若いのによくまあと思わせる音楽性で、凶暴なハードコアに泥臭いスラッジをくっつけた音楽性。スラッジって結構魔力的な物があると思うんだけど、その吸引力にとらわれることなく(つまり完全にスラッジコアバンドになることはなく)、出音的には短くコンパクトにまとまったハードコア。といってもいわゆるタフなスタイルとは一線を画す音楽性であって、そういった意味ではスプリットで共演したRedsheerを始めとする日本の激情スタイルに通じるところがないわけでもないのだが、それらのバンドが醸し出す懊悩などの感情に囚われすぎないところが良いところ。わかりやすく言えばブルータルなのだ。パワーバイオレンスにおけるスラッジパートとも違う、Eyehategodなどのもつブルージィなロックンロール感をブーストさせた感じ。もはや人生どん詰まりといった自暴自棄さを健康的なハードコアで補填しているのも良い。
そういった意味では結構どのジャンルからも距離をおいている独自の道を追求しているバンドなんだなと思った。
DIE YOU BASTARD!
続いては東京(?)のハードコアバンド。名前はしっているが見たことも聴いたこともないバンド。ドラム、ベース、ギターに専任ボーカルの4人組。ベーシストとギタリストはもちろんフライングV。
突っ走るドラムにあっついボーカルが乗るジャパニーズスタイルのハードコア。なんだけどどうも様子がおかしい。明らかにうるさすぎる。日本のハードコアは速いだけ(速いだけのハード子も大好きです。)のハードコアに勢いを保ちつつ叙情性を大胆に持ち込んだやり口であって、ギターソロなどにその特徴が顕著に現れるわけなんだけど、このバンドはそもそもあまりそんなギターソロの頻度が多くない。そして何よりドラムがうるさい。とにかく叩きまくるし、とにかく速すぎる。これもう見てて笑ってしまった。すごい好き。格好良い。日本のハードコアも地位を確立していて、逆に言えばある程度の型ができている中で、このバンドはそんな方を豪腕でもって追い抜いていこう!というそういう気概が曲に出ている。妙なやけっぱちさがあって、それがねじけた感じではなく、ひたすら前に前にストレートに出ているのが男らしい。
それで気がつくんだけどバンド名はDIE YOU BASTARD!でこれはかの有名なMotörheadの曲名。4人のメンバーの内3人がMotörheadのマーチニミを包んでいる。(ボーカリストの方は背中にでっかくレミーの顔があしらわれたジャケット。)「死ねや、くそったれ」そんな精神で始まっているバンドなのだった。納得。
会場を巻き込んでいく温かいMCも良かった。
Intestine Baalism
続いて東京のデスメタルバンド。名前も知らなかったです。91年から活動してるベテラン。佇まいからして完全にメタル。そういった意味ではハードコアバンドが名を連ねるこの日一番浮いたバンド。ギタリストが二人いて両方共ボーカルを取る5人組。ギタリストはもちろんふたりともフライングV。だんだんわかってきました。
曲が始まるとこれもうデスメタル。容赦のない低音ボーカルとイーヴィルなしゃがれボーカルの掛け合い、複雑なリフワーク。曲は長めなのだろうが、飽きさせない構成。というのも疾走するところと、じっとり停滞するパートのメリハリが利いているから。リフが魅力のバンドなのだが、疾走するところでは冗長性はバッサリ捨てて突き進むところが格好良い。速度に差が生じれば必然的に、リフが映えるパートでリフの魅力が体感的に実感されるから、結果的にはこのやり方こそがリフ至上主義なのかも。そういった意味では曲は結構プログレッシブ。驚いたのはそれまでの無愛想な凶暴性を一転させる叙情的なギターソロ。哀愁もあれば、勇壮でもある。今まで顧みなかった感情の要素をこのギターソロで取り戻そうとするかのようだ。これ面白いな!と思って、はじめはBetween the Buried and Meっぽいかな?と思ったのだが、最近たまたま見たCarcasの「Heartwork」だと気づいた。そうなるとメロデスだ。私はメロデス全く聴いていなくて、前編メロディアスなデスメタルかな?と思っていたんだけど、「Heartwork」を聴くとどうも違うみたい。つまりデスメタルの曲があって、そこにギターソロ(やその他の要素)としてメロディを持ち込み、両者を同居させている、というやり方(他のやり方もあると思う)なのだなと。そうなると確かにIntestine Baalismはメロディック・デスメタルだ。個人的にはこの日一番面白かった。
全編とにかくポーカフェイスなメンバーも良かった。
OTUS
東京のハードコアバンド。見るのは3回目かな?この日一番タフなハードコアだったのでIntestine Baalismほどではないけどラインナップの中では特異。ボーカルの方がIron Monkey、ベースの方がEarth CrisisのT-シャツ。
ギタリストがアンプを複数使うところ、最新作「Mold」の真っ黒いアートワーク、以前見たライブの盛り上がりから、モダンでブルータルなハードコアかなと思っていて、この日も実際間近で見たら間違ってない。とにかくステージのアクションが激しい。縦横無尽に動くボーカリストだけじゃなくて、ベーシストの人もとにかくよく動く。一番前で見てた人は結構怖かったんじゃなかろうか。フロアも盛り上がってこの日唯一激しいモッシュが発生。とにかく何が起こるかわからない、という危険さを持ったブルータルなバンドだなな。
ただ改めてよくよく聞くと音楽的にはただ暴れているだけじゃない。ギターのリフをとってもひたすらモッシュパートだけを演奏しているわけじゃなくて(とはいえ低音ミュートと高音を噛み合わせたモッシュパートは格好良すぎる。)、結構デスメタリックなトレモロを挟んだりして面白い。一番思ったのはボーカルの頻度が結構高め。メロディアス差は皆無だが、ひたすらモッシュさせるだけじゃないバンドだな、と。叫ぶというのはそもそもハードコアバンクの本文だよね、主張がまずあってそれを曲にするという。
SWARRRM
つづいてはこの日の主役、神戸の混沌グラインダーSWARRRM。いつだってライブをみたいバンドの一つ。4人組という体制は変更なしだが、やはりベーシストはメンバーが変わったようだ。新メンバーは若くて侍のような佇まいの方。このバンドはベースの運指が非常に激しいので大変だろうと思う。
ほぼもう完全に最近の曲で構成されたセットリスト。大胆に肉抜きされたギターの音が耳に突き刺さる。ライブで聞いて思うのは引き算されたといってもただ音の数を減らしたわけではない。逆に減った分リフへの比重は大きくなった。コード感はかなりのもので、なんとなく知っているようなコードフォームも見えたような気がする。音楽理論はからきしなのだが、曲に対して結構コードの数が多い?ただ同じコードを回転させているような印象ではない。音の数も統制されていて、盛り上がるところではギターもかなり感情的だ。AlcestのNeigeがボーカルを採っていた頃のフランスのブラックメタルバンドMortiferaが好きなのだが、結構ここに通じるトレモロ感がある。メロディアスなトレモロリフが印象的なのだが、妙にささくれだっていてそれがガリガリこちらの心臓に刺さるのだ。流石にそこまでヘヴィではないものの赤裸々な音のサウンドが回転してメロディアスな情景を作り出していくやり方は似ている。
観客の中にはおそらく歌詞をなぞっているような方も見受けられた。その気持わかります。自分にあまりない感情を惹起させるようなOTUSやIntestine Baalism。対してSWARRRMは個人的な特定の感情を呼び起こすようだ。曲に同調して体が透明に鳴っていくような気がして好きだ。
assembrage
最後はこの日の主役、大阪のデスメタリック・ハードコアASSEMBLY OF THE RAGEことassembrage。ドラム、ベース、ギター2本に専任ボーカルの5人組。ギタリスト2人とベーシストはもちろんフライングV。この世界ではフライングVが一番イケてるギター/ベースなのだ。私は学習した。
恐ろしいことにギタリストとそしてベーシストの足元には悪名高いエフェクターHM-2が置かれていた。だいたいサウンドが理解できると思う。いわゆるスウェディッシュ・デスメタルのサウンド形成に大いに貢献したのがこのエフェクターだ。輪郭がたわんだような汚い音(褒め言葉)が特徴。
このバンドが面白いのはデスメタルの音を使いつつハードコアを演奏するところ。うひょー音がきたね〜(褒め言葉)と思って聴いていたんだけど、これ本当ハードコア?リフが複雑すぎない?でも例えばIntestine Baalismとは全く異なる出音。あくまでもかっちりしているあちら側に対して、こちら側はとにかく勢いが半端ない。(ちなみに演奏がうまくないということはまったくなかったと思う。)でもassembrageをしてシンプルなハードコアと言ったらそれは完全な嘘だ。ときにはユニゾンし、時にはタッピングも入れるギターソロ、そしてなによりよくよく練られた複雑なギターリフ。これはメタルでは???と轟音に包まれてわからなくなる。2つのジャンルをつなぐのにやはり日本のハードコアがあると思う。感情的という強力な粘着剤で異なるジャンルきっちり結びつけている。北欧のメタルはデスであってとにかく死んだ機械の金属の表面のようにコールドだ。一方assembrageは違う。徹頭徹尾血が通ったハードコアだ。
なかなかの長丁場だったが、共通項はありながらもジャンルに振れ幅があるラインナップで楽しかった。名前はしっているが見たことなかったバンド、名前すら知らなかったバンドを見れてよかった。
ライブはやはり自分にとっては結構気付きの場というところもある。それはそれで楽しいし好きなのだが、そういう見方しかできないのが良く嫌になる(ブログ書くのをやめたら別の見方ができるような気がしている。)のだけど、やはりSWARRRMはすごくてそんな雑念吹っ飛んでしまうくらいのライブだった。
2019年1月14日月曜日
2018年8月26日日曜日
Cradle of Empty Promise★Tokyo Hardcore Matinee★@秋葉原音楽館
ライブを見に行くことにした。前回見にいったSonic Maniaとはうって変わって日本とメキシコのハードコアバンドが出るライブだ。この日出演するOtusというバンドの直近のEP「Mold」がとてもよかったのでもう一度(確か前に1回だけ見ている。)生で見たかったのだ。主催はno souls saved。当初は日本の4つのバンドが出演するショウだったが、急遽メキシコから来日中のBeneath the Horrorがラインナップに追加された。真昼間から禁煙禁酒のイベントでこの手でのは珍しいのだが、個人的にはどれも歓迎なんで嬉しい。
一旦下がった気温が再度上昇してまた天井をついたような酷暑の中秋葉原の音楽館に向かう。ここはそもそもスタジオらしいが、一つ下のフロアにはライブスペースがある。といってもあまり大きくないビルの人フロアだからとても小さいのだが。ただし全部ぶち抜きで開放感はある。
会場に着くとキャップにバンドT、短パンもしくはDickies(風)のワークパンツを身につけた客層。メタルのライブに行くと黒いという共通点はあるが服装自体は結構ばらついているイメージはあるけど、ハードコアだと服装自体結構統一感がある。私のようなオタク風の男性は浮くなー。Sonic Maniaいった時は落ち着かないなぁと思ったけど、かといってこういう場所でも自分のホームだ!という感じも全くしない。中年になって自分の居場所がどこにもないので悲しくなってくるけど、まあそういった鬱憤を今日は晴らすのだ、という気持ち。
UNCOVERING
1番手は最近結成されたバンド。すでに名のあるバンドの面々によって結成されたらしい。EPも早々にリリースして昨今の注目度が高かったのではなかろうか。ギター二本に専任ボーカルの5人組。
始まった瞬間にかっこよくてすぐに今日は来てよかったなという気持ちに。どっしりとしたメタリックなハードコア。ニュースクール・ハードコアをさらに一歩推し進めた感覚で、叙情派と共通点はあるもののよりマニアックで凶暴な印象。中速域でメタリックなリフをザクザク刻んでいき、テンポを落とす凶悪な低速パートを持ってくる。
歯切れよく刻んでいくギターは低音一辺倒ではなく、Akangelのような(つまりSlayer)単音リフも披露。とにかく全編攻撃的だが、同時にメロディアス。わかりやすいトレモロとかではなくてもっと無愛想なのだがとにかくメロい。ギターが良いのはビートが良いからなのだ。特にドラムはシンプルで堅実だが一音が重たい。このシンプルなビートに前述の情感たっぷりのツインギターが絡みついてくる。これが非常に良い。ここであえてドラムは実直に叩き続けることに終始しているのがハードコアだと個人的には思う。終わった後すぐに音源を買った。
STILL
続いてはSTILL。なんとドラマーとギタリストの一人がUNCOVERINGから続投。バンド界隈でのドラマー不足と、そもそも相当マニアックなジャンルなんだなと実感。なんとなく1枚7インチを持っているはずだが、すみませんあまり聴き込めてなくて初めてくらいの気持ちで臨む。編成はUNCOVERINGと同様専任ボーカルにツインギタリストの5人組。
始まってみると一番手とは全然違う。まず続投のギタリストの動きが全然違う。動きだからといってバカにしてはいけない。バンドというのはやはり全体で一つの雰囲気があってそれはもちろん中身とは不可分だし、バンドのことを手っ取り早く知ることができる貴重な手がかりだ。(だからライブを見るというのはバンドを知るにはとても良い機会だ。)客席に突っ込む勢いで暴れまわる。ドラマーも続投だが、リズムがもっと複雑で手数が多い。速度のチェンジももっとスパンが短くて回数も多い。頭蓋骨内に打ち込まれた小口径の銃弾のようにあちらこちら跳ね回るようなイメージ。とにかくめまぐるしい。こうかくとパワーバイオレンス見たく思えてしまうが、その要素はありつつももっとハードコアだ。やはりニュースクールを強烈に感じる。もっとメタリックで曲の構成も凝っている。ラストあたりでブラストも打っていたように思うけど、やはり基本的にはハードコアの速度でどっしり展開していたと思う。音源をちゃんと聞きなおそう。
Beneath the Horror
続いては急遽出演が決まったメキシコからの刺客。ツインボーカルの6人体制!全員ガッチリしていて目ためにも迫力がある。ドラマーの方のヒゲが特徴的で、ベーシストの方はイケメンでした。
メキシコのバンドというと結構わちゃっとした感じなのかと思いきやこの日一番音がクリアだったと思う。(ライブ本数を相当こなしているのだろう。)通常のシャウトにまくしたてるようなスペイン語が乗っかってくる。このコントラストが良い。ラップというよりはまくしてるという感が強くて、モダンに区切っていくハードコアでは良い意味で浮いていて唯一無二のアクセントになっていた。ギタリストは広いフレット上の音を全て使い尽くすような表現力で、ゴリゴリ低音で攻め立てるのではなく、メロディアスなトレモロなどで中音域から高音域までを幅広く用いる。長めの休符を効果的に使い、休符からの復帰はバッチリユニゾンしてくる。相当な練習量を感じさせる。表現力は豊かだがミクスチャー感は皆無で、落とし所は極めて凶悪だし、あくまでもハードコアの中でも技術力によってその表現に挑戦しているという印象。私を含めてなかなか予習する時間がない中での出演という状況の中で非常にアグレッシブなステージングだった。
BLINDSIDE
続いては柏のハードコアバンド。やはり5人組だが、ギタリストの一人がOtusのメンバー(Otusではベース担当)がヘルプとしてはいっていた。
ニュースクールなのだろうが、オールドスクールさすら感じるシンプルな突進力が魅力なバンドでこの日一番明快だった。とにかく高速と低速のメリハリがくっきりしている。やはりドラムが強靭で、良い感じに抜けが良いドラムはて数は多くないのだが、テンポチェンジの際はこのドラムがフィルイン(?)で軽快に速度をつないで行くようなイメージ。曲を回しているのがこのドラム。ギタリストの方もサイドでボーカルをとるのもわかりやすい。その代わり曲にメロディの要素がほとんどない。メンバーは全員にこやかだが曲に入ると近寄りがたいほどにおっかなく、このギャップが良い。途中でOtusのボーカリストの方が参加。ギタリストの方のマイクを突然奪うもので過激な客かと思ってびっくりした。
新曲だということで始まった曲は低速から始まり、途中で高速になる。普通とは逆のパターンなのだが、低速明けの高速がえらくかっこいい。低速が良い、という概念を覆されるほどに。この日一番フロアが湧いたバンドだろう。中央は危ないことになっていた。ラストはどうやら定番の曲らしく随所でシンガロングが発生して楽しかった。(曲を覚えないと。)
Otus
トリはOtus。この日唯一ギタリストが一人。ただしその代わりと言わんばかりにアンプをヘッドとキャビネットをそれぞれ3つ積み上げるスタイル。おそらくマスターとスレイブみたいに接続されているのだろうが、当然ヘッドが異なるので音は微妙に異なるわけで面白いなと思った。ベースの方もおそらく複数のアンプを使っている。なので音は壁みたいになっている。
ライブを改めてみてみるととても変わったバンドだ。この日一番異彩を放っていた。誤解を恐れずにいうならわかりにくいバンドなのだ。アプローチは様々でも出来上がった音・曲というのは比較的わかりやすいのがハードコアなのだが、このバンドは模糊としているところがある。音が分厚い分細部を捉えにくいというのもある。またミュートを使ってザクザク刻んで行くバンドが多い中、Otusはあえてアタックした後も音を引きずるように残して行く。音の連続性というか、音の終わりが捉えにくいのだ。そういうわけでノイズの成分も多い。音源だと割とかっちりしている印象があったのでこれは結構驚きだった。別にメタル的だというわけではない。明らかにハードコア的な曲なのだが、演奏の仕方が独特なのだ。ちなみにドラムが作り出すビートは明確だった。
MCはあるものの個人的にはたまに遭遇する「判られ」ることを拒否しているバンドの一つかも、と思ってワクワクした。別に(確かに無愛想だけど)態度が悪いわけでもなく、ステージ上で全てをさらけ出しているのだが、やけにフレンドリーというわけでもなく殺伐としているもので、みている側としてはどうしても惹かれてしまう。やはり格好良かった。
マーチがおしゃれで、BLINDSIDEのサコッシュと迷ったんだけどSTILLのT-シャツを購入。それからCOLD WORLDがcocteau twinsのカバーをしているというソノシートも買った。
休日の昼間っから轟音を浴びて楽しかった。ハードコアは単純に音と曲が凶暴で良い。感情がないわけではないが、陳腐なストーリーも不要だ!という感じで思い切りが良い。暴れるといってもただ腕や足を振り回すわけでもなくステップを踏む人などそれぞれの楽しみ方があるようだった。いい意味で地元感みたいなのが出ていて、笑顔が絶えない雰囲気。
有名なお蕎麦やさんでお昼を食べて帰宅。
ラベル:
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2016年4月14日木曜日
Pump Up the Volume WEEKEND NACHOS JAPAN TOUR 2016@初台Wall
前々から気になってたWeekend Nachosが解散前に日本に来るというのでミーハー根性丸出して足を運んできました。初台Wallは初めて結構小さいけどその分距離感近くて良い感じ。
ハードコアのライブってのはほぼ行ったこと無いと思うんだけどとにかくメタルと違っておっかない印象があって怖かった。行ってみるとオシャレな人(帽子率高し)やガタイのいい人がいっぱいいてやはりハードコア…って思ったりしたんだけど、あれ?意外にフレンドリー?な雰囲気。3時開場でわたしはおっとり4時前に到着すると一番手のOtusが終盤に差し掛かったところ。
Otus
4人組ハードコア。若い!
ベースの音がガロガロしていてハードコアのライブに来たぞという感じ。
3曲しか聞けていないけどミドルテンポで迫ってくるタイプ。
メタリックな音質もあいまってブレイクダウンでずんずん来るのは割とモダンなイメージ。
Low Vision
ボーカルの人が背が高く、トップを残して剃りあげた頭でとにかく動きまくる。(ちなみにドラムの人も直立したりして動きが派手。)でもってハードコアならではの格闘技を思わせる動き。人を上がらせるならまずは自分からを地で行くスタイルで見ていて楽しい。
曲を始める前にどんな気持ちで作った曲かを説明してコールする。
これは門外漢の私には嬉しかった。フロアももちろん盛り上がる。
とにかくドラムの音がでかい。めちゃパワフル。ハードコアなんだけどとにかく速い。ボーカルはまくしたてるように言葉を吐き出していってちょっとだけファストコアっぽいなと思った。
Endzweck
お目当ての一つ。
もっと後ろの出番かと思っていたらすっと始まっていた。
さあこのEndzweckがなかなかすごかったです。
さきの「Tender is the Night」の感想でも書いたのだが、割とストレートかつシンプルな(ハードコア)音楽、という印象だったのだがライブで聞いてみると印象がかなり違う。
もちろん複雑や何回というのは全く無いのだが、曲が深く、そして言葉以外の面で非常に饒舌。前の2バンドがわりと感情をもろに押し出してくる攻撃型の音楽を演奏していたのでその対比もあるかもしれない。envyのような激情っぽいポストハードコアとストレートなハードコアの橋渡しする様な、そんなイメージ。勿論シンプルかつストレートなので冗漫さは一切なし。MCも非常に敬意を払いつつもさっぱりしたもの。
とにかく一口にシンプルといってもその裏には厚い層があるのだというのと、音源とライブはやはり違うのというのが個人的にはおもしろい驚き。もっと長いライブをじっくり見たいです!
Saigan Terror
アンプのトラブルが合ってギタリストの人が場をつなげてくれます。これがなんとも言えない味のあるシモネタを交えたもので会場がゆるい雰囲気に。
しかしトラブル解消して曲が始まると超強面のスラッシュハードコア。ギャップがスゲー。ボーカルの人が恐ろしすぎる。ザクザクしたリフにドスの利いたハードコアボーカルを乗せるオールドスクールなもので否が応でも体が動く。ミドルテンポで本当に体を動かすのに最適な音楽という感じで、低音だけでないギターの高音パートは良いブレイクになる。ハードコアだとボーカルの人が手をグルグルして客を煽るのがあるのだな。
Coffins
唯一ライブを見たことのあるバンド。完全にメタル。それもアングラ志向。ハードコア要素は個人的にはあまり感じられなくてそういった意味でも面白いラインナップだったともう。ベースの音が硬質なものから太くて広がりのある音に変わり、メタルだな!と実感。曲の方は重たくスローでドゥーミィなデスメタル四面楚歌かと思いきや会場の盛り上がりはもの凄かった。ファンの人だけでなくハードコアフリークも魅了していたと思う。別に場の雰囲気の媚びる訳ではなくまさにCoffinsだなという感じだった。バンドの持つ骨太さがガッチリハマったのかなと思う。ボーカルの人がたまにいれてくるデスくない声は格好いい。
Abigail
名前しか知らなかった。調べてみるとブラックメタルということ。正直なところボーカルのイーヴィルな声質以外はそこまでブラックメタル成分は感じなかったかな。音も五月蝿いんだけど結構開けた感じでアングラ臭はあまり無し。ノリを信条としたロックンロールなスラッシュメタルという感じ。同じイベントだとSaigan Terror
のスラッシュ分をもっとメタルよりにした感じ。こちらもどちらかというとオールドスクールという感じでやはりハードコアファンたちのハートをがっちりと掴んだようで盛り上がりがすごかった。MCはほぼ皆無で曲名をコールするのみ。それもイーヴィルな声でやるもんだからかっこ良かったな。最後はSodomのカバーで締め。
Fight It Out
続いては横浜のハードコアバンド。ボーカルの人はがっつり入れ墨が入っていて相当恐ろしい。音の方も相当恐ろしい。というかここからうるさかった音のレベルがさらに上がった印象でまさに「ボリュームあげろ!」を地でいく地獄絵図に。
色々なバンドが出ていたしすべてのバンドが凶暴さとも言うべき攻撃性を持っていたが、一番それらがピュアに出ていたのがこのバンドではなかろうか。スピードは低速から高速まで幅があるもの基本はかっちりいやがっちりとしたハードコア。これがハードコアだ!と言わんばかりのタフさであった。フロアもステージに向かってぎゅっと圧縮され、人が飛ぶ跳ねるで大変な騒ぎであった。マッチョというよりはやはりタフという感じ。とげを向けてくるブルータルさというよりは観客を攫ってうねらせる音の波で暴力的ながら気持ちよいことこの上無し!
Primitive Man
アメリカはコロラド州デンバーのスラッジ/ドゥームメタルバンド。その名も原始人。まずはギターボーカルの人がデカすぎる。(というか三人組でみんなデカいんだけど。)殺陣にも横にもデカいし、ドレッドヘアだし、見た目のインパクトはばっちり。
鳴らす音は凶悪の一言でほぼほぼノイズと言っても良いくらいのトーチャースラッジ。叩きのめした様なリフはあった苦の数は少ないはずなのに、デカすぎる音量のフィードバックノイズでまさに安堵の息をつく暇もない真綿で首締め系の音でほぼ物理的に観客を圧殺しにかかってくるスタイル。ボーカルは低音で「ぐおー」とうめくスタイルでこれは歌詞とかあるのだろうか、と朦朧とした頭で考えていた。今風に追加の機材ノイズを散らすことは無いので逃げ場が無い。そんな壁の様な低音の厚さに酩酊しているとたまに言をこする様なノイズが不思議な開放感を持って聴こえるから不思議だ。「アリガト!」なMC
は何故か和む、不思議。
Weekend Nachos
アメリカはイリノイ州シカゴのパワーバイオレンスバンド。
目まぐるしい高速と地獄のような低速を行ったり来たりするエクストリームなバンドでライブでその威力は何倍かましになっていた。まず音がデカいのはそれとして、全部がそこでならされている生々しさに満ちている。ノイズは飛ぶし、バランスも足し算的に音の質と量が増していっている。正確さにはかけるのだろうが、特にこういった音楽の場合は圧倒的に迫力が増す。こんなに速かったっけ?こんなに迫力あったっけ?と呆然とする、暇もない訳で。音の渦に飲まれてひたすら楽しい。激烈さという意味ではPrimitive ManとNachosがずば抜けているが、前者と違ってこちらは陰惨ではないんだよね。とにかく高揚するし、体は動くし、拳は突き上げたくなる。演奏中はそれこそ緊張感半端無いし、人はこの日一番飛んでいたんだけどとにかく一体感とともに寛容でポジティブな雰囲気があって居心地が良かった。ボーカルJohnのあったかいMCもそんなムードを作り出す一因だったんだろうと思う。ただやっぱり演奏は本当すごかった。会場全体の雰囲気を一気に変えた。こんな激しい音でこうも一体感がでるものか、と感動。
というわけでハードコアを基調としながらもメタル色も出し、終わったのは22時ごろと結構な長丁場でしたが全9つどのバンドもばっちりハマるという非常に楽しいイベントでした。
ハードコアのライブってのはほぼ行ったこと無いと思うんだけどとにかくメタルと違っておっかない印象があって怖かった。行ってみるとオシャレな人(帽子率高し)やガタイのいい人がいっぱいいてやはりハードコア…って思ったりしたんだけど、あれ?意外にフレンドリー?な雰囲気。3時開場でわたしはおっとり4時前に到着すると一番手のOtusが終盤に差し掛かったところ。
Otus
4人組ハードコア。若い!
ベースの音がガロガロしていてハードコアのライブに来たぞという感じ。
3曲しか聞けていないけどミドルテンポで迫ってくるタイプ。
メタリックな音質もあいまってブレイクダウンでずんずん来るのは割とモダンなイメージ。
Low Vision
ボーカルの人が背が高く、トップを残して剃りあげた頭でとにかく動きまくる。(ちなみにドラムの人も直立したりして動きが派手。)でもってハードコアならではの格闘技を思わせる動き。人を上がらせるならまずは自分からを地で行くスタイルで見ていて楽しい。
曲を始める前にどんな気持ちで作った曲かを説明してコールする。
これは門外漢の私には嬉しかった。フロアももちろん盛り上がる。
とにかくドラムの音がでかい。めちゃパワフル。ハードコアなんだけどとにかく速い。ボーカルはまくしたてるように言葉を吐き出していってちょっとだけファストコアっぽいなと思った。
Endzweck
お目当ての一つ。
もっと後ろの出番かと思っていたらすっと始まっていた。
さあこのEndzweckがなかなかすごかったです。
さきの「Tender is the Night」の感想でも書いたのだが、割とストレートかつシンプルな(ハードコア)音楽、という印象だったのだがライブで聞いてみると印象がかなり違う。
もちろん複雑や何回というのは全く無いのだが、曲が深く、そして言葉以外の面で非常に饒舌。前の2バンドがわりと感情をもろに押し出してくる攻撃型の音楽を演奏していたのでその対比もあるかもしれない。envyのような激情っぽいポストハードコアとストレートなハードコアの橋渡しする様な、そんなイメージ。勿論シンプルかつストレートなので冗漫さは一切なし。MCも非常に敬意を払いつつもさっぱりしたもの。
とにかく一口にシンプルといってもその裏には厚い層があるのだというのと、音源とライブはやはり違うのというのが個人的にはおもしろい驚き。もっと長いライブをじっくり見たいです!
Saigan Terror
アンプのトラブルが合ってギタリストの人が場をつなげてくれます。これがなんとも言えない味のあるシモネタを交えたもので会場がゆるい雰囲気に。
しかしトラブル解消して曲が始まると超強面のスラッシュハードコア。ギャップがスゲー。ボーカルの人が恐ろしすぎる。ザクザクしたリフにドスの利いたハードコアボーカルを乗せるオールドスクールなもので否が応でも体が動く。ミドルテンポで本当に体を動かすのに最適な音楽という感じで、低音だけでないギターの高音パートは良いブレイクになる。ハードコアだとボーカルの人が手をグルグルして客を煽るのがあるのだな。
Coffins
唯一ライブを見たことのあるバンド。完全にメタル。それもアングラ志向。ハードコア要素は個人的にはあまり感じられなくてそういった意味でも面白いラインナップだったともう。ベースの音が硬質なものから太くて広がりのある音に変わり、メタルだな!と実感。曲の方は重たくスローでドゥーミィなデスメタル四面楚歌かと思いきや会場の盛り上がりはもの凄かった。ファンの人だけでなくハードコアフリークも魅了していたと思う。別に場の雰囲気の媚びる訳ではなくまさにCoffinsだなという感じだった。バンドの持つ骨太さがガッチリハマったのかなと思う。ボーカルの人がたまにいれてくるデスくない声は格好いい。
Abigail
名前しか知らなかった。調べてみるとブラックメタルということ。正直なところボーカルのイーヴィルな声質以外はそこまでブラックメタル成分は感じなかったかな。音も五月蝿いんだけど結構開けた感じでアングラ臭はあまり無し。ノリを信条としたロックンロールなスラッシュメタルという感じ。同じイベントだとSaigan Terror
のスラッシュ分をもっとメタルよりにした感じ。こちらもどちらかというとオールドスクールという感じでやはりハードコアファンたちのハートをがっちりと掴んだようで盛り上がりがすごかった。MCはほぼ皆無で曲名をコールするのみ。それもイーヴィルな声でやるもんだからかっこ良かったな。最後はSodomのカバーで締め。
Fight It Out
続いては横浜のハードコアバンド。ボーカルの人はがっつり入れ墨が入っていて相当恐ろしい。音の方も相当恐ろしい。というかここからうるさかった音のレベルがさらに上がった印象でまさに「ボリュームあげろ!」を地でいく地獄絵図に。
色々なバンドが出ていたしすべてのバンドが凶暴さとも言うべき攻撃性を持っていたが、一番それらがピュアに出ていたのがこのバンドではなかろうか。スピードは低速から高速まで幅があるもの基本はかっちりいやがっちりとしたハードコア。これがハードコアだ!と言わんばかりのタフさであった。フロアもステージに向かってぎゅっと圧縮され、人が飛ぶ跳ねるで大変な騒ぎであった。マッチョというよりはやはりタフという感じ。とげを向けてくるブルータルさというよりは観客を攫ってうねらせる音の波で暴力的ながら気持ちよいことこの上無し!
Primitive Man
アメリカはコロラド州デンバーのスラッジ/ドゥームメタルバンド。その名も原始人。まずはギターボーカルの人がデカすぎる。(というか三人組でみんなデカいんだけど。)殺陣にも横にもデカいし、ドレッドヘアだし、見た目のインパクトはばっちり。
鳴らす音は凶悪の一言でほぼほぼノイズと言っても良いくらいのトーチャースラッジ。叩きのめした様なリフはあった苦の数は少ないはずなのに、デカすぎる音量のフィードバックノイズでまさに安堵の息をつく暇もない真綿で首締め系の音でほぼ物理的に観客を圧殺しにかかってくるスタイル。ボーカルは低音で「ぐおー」とうめくスタイルでこれは歌詞とかあるのだろうか、と朦朧とした頭で考えていた。今風に追加の機材ノイズを散らすことは無いので逃げ場が無い。そんな壁の様な低音の厚さに酩酊しているとたまに言をこする様なノイズが不思議な開放感を持って聴こえるから不思議だ。「アリガト!」なMC
は何故か和む、不思議。
Weekend Nachos
アメリカはイリノイ州シカゴのパワーバイオレンスバンド。
目まぐるしい高速と地獄のような低速を行ったり来たりするエクストリームなバンドでライブでその威力は何倍かましになっていた。まず音がデカいのはそれとして、全部がそこでならされている生々しさに満ちている。ノイズは飛ぶし、バランスも足し算的に音の質と量が増していっている。正確さにはかけるのだろうが、特にこういった音楽の場合は圧倒的に迫力が増す。こんなに速かったっけ?こんなに迫力あったっけ?と呆然とする、暇もない訳で。音の渦に飲まれてひたすら楽しい。激烈さという意味ではPrimitive ManとNachosがずば抜けているが、前者と違ってこちらは陰惨ではないんだよね。とにかく高揚するし、体は動くし、拳は突き上げたくなる。演奏中はそれこそ緊張感半端無いし、人はこの日一番飛んでいたんだけどとにかく一体感とともに寛容でポジティブな雰囲気があって居心地が良かった。ボーカルJohnのあったかいMCもそんなムードを作り出す一因だったんだろうと思う。ただやっぱり演奏は本当すごかった。会場全体の雰囲気を一気に変えた。こんな激しい音でこうも一体感がでるものか、と感動。
というわけでハードコアを基調としながらもメタル色も出し、終わったのは22時ごろと結構な長丁場でしたが全9つどのバンドもばっちりハマるという非常に楽しいイベントでした。
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