2016年1月11日月曜日

GREENMACHiNE/The Archive of Rotten Blues+1 -complete edition-

日本は石川県金沢のハードコアロックバンドの3rdアルバム。
オリジナルは2004年にDiwphalanx Recordsからリリースされた。私が購入したのは再発版でこちらは2015年に同じレーベルから装いも新たに発売された。内容的には1曲追加され、Eternal Elysiumの岡崎さんがリマスタリングを全曲に施している。私はディスクユニオンの店舗で購入したのだが、結構大きい缶バッヂがついてきました。(カッコいい)
GREENMACHiNEは完全に後追いで活動停止後に再発の1st、2ndを購入。3rdを買うかと思っているうちにこちらも再発された感じ。

GREENMACHiNEはハードコアロックだ。なんせオフィシャルがそういっているからそうなのだ。音楽的には確かにロックな感じも強いのだが、スラッジの要素が色濃くあって特に前2作ではときに陰惨とすらいえるくらい(そういえば「D.A.M.N」のオリジナル版のジャケットはとてもスラッジだ。詳しくは画像検索してください。)容赦がなかった。今作に関してはスラッジの要素は勿論あるのだが、よりロック色がつよくなった。スラッジ分が減退した訳ではなくて、それぞれのメリハリがくっきりしたという印象で、ちょっと後述します。
ロック色は音の重厚さはそのままによりソリッドになった。分厚い音波がグルーヴィなうねりになって来て背中を推してくる。ギターの粒子の粗いざらついた音が気持ちよい。ベースは下品なくらいの低音。例えば1曲目の「Black Summer」はイントロだけでも十二分聴かせる。速度は中速くらいなのだろうけど、ドラムの手数も多いし、体感ではもうすこし速め。スラッジを通過している演奏陣はタメのある演奏感でタテノリを生み出していく。しゃがれたボーカルはスラッジ特有の自暴自棄感がはいっていてハードコア/ロックの生き急ぐかんじにぴったり。ラフな雰囲気なんだけど決めるところがしっかりしているので荒々しい中にも整合性があるのだろうと思う。
とにかく10曲目「Hammer and Burner」はそんなGREENMACHiNEのロック的アプローチが結晶化したみたない曲で滅茶苦茶かっこよく、なかでもアウトロに入るところが好きすぎる。イントロが良い曲はいっぱいあるけど、アウトロがかっこいいというのはそんなに無い気がする。なんだろう余韻があるのが一因だとおもうがよくわからない。すごいリピートしていたのだが、よくよく聴いてみると4曲目「Into the Bigsleep(Red Eye Pt.3)」と8曲目「Path Bloody Path」もすごいよい。これはそれぞれ9分、8分という長い尺の曲で(特に前者は)完全にスラッジに舵を取っている。メリハリがきいているというのは一つにこれらの曲でもって、ぶっとい音圧で持って巨大な鉄壁を作り出している様な圧倒的な感じ、壁を前にして途方に暮れる様なあの感じがとにかくたまらない。壁かもしくは崖がわからないが、とにかくその無慈悲さに途方に暮れる様な、そんなイメージ。後者の方はそんな圧倒的な風景の中にもどこかしら悲哀のようなものがあって、哀愁のあるギターのソロやフレーズがとても感情的だ。この曲後半の流れが特にすきだ。

聴いたのが本当にねんまつだったからあれなんだけど、これは2015年ベストにあとからいらさせてほしいくらい。超絶オススメなのでみなさん是非聴いてみてください。
春には復活後初めての音源がリリースされるのだけどとにかく楽しみでならない。

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