2013年1月12日土曜日

Worship/Last Vinyl Before Dooms Day






ドイツのフューネラルドゥームバンドの1999年発表作。
doom-mantra recordsから666枚限定で再発されたもので、グレースプラッター。
ふらーっとはいったデイスクユニオンで購入。
タイトルの由来は当時メンバーだったFucked-up Mad Maxさんが亡くなってしまったため、バンド最後ということで名づけたらしい。(ただしその後バンドは再始動している。)
そういう逸話もあってか、ドゥーム界隈ではとても有名なバンド。前から気になってはいたので購入しました。
そもそもフューネラルドゥームって何でしょう。
wikipediaによると
デス・ドゥームをより強烈に発展させたもの。際立って遅いテンポ、極端なダウンチューニングによる非常に重苦しい音が特徴で、鬱、破滅、死といったテーマを際立たせる。('funeral'とは「葬式」を指す。)Skepticism、Thergothonなどによって確立された。Norttのようにダーク・アンビエントからの影響でシンセサイザーを用いたり、思想的にブラック・メタルと融合しているバンドもある。
とのこと。

曲のほうは重苦しいギターが、これまた重苦しくかき鳴らされ、ドスッ、バスッとドラムが思い出したように叩かれ、うなる様な抉る様なデス声がのっかるという地獄のような展開。
ただし単調ということではなく、要所要所に鐘の音やピアノ、アコースティックギターの音色がフィーチャされていて飽きさせない。そして何より、メロディがめちゃ美しい。 美しいといっても明るいわけがない、真っ暗である。陰鬱だ。救いがない。だけどずわーっと心に染み入ってくる。
音の残り、残響というのだろうか、がまた泣きたくなるくらいすばらしい。
過激なジャンルであることは間違いないけど、デスメタルみたいに「殺してやる」というような他人がいない世界。真っ暗な夜明けに寒い丘の上に立って途方にくれているような、そんな音楽です。

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