2013年11月4日月曜日

Noothgrush・Coffins/Split

日本は東京のドゥーム・デスメタルバンドCoffinsと、アメリカはカリフォルニア州オークランドのスラッジメタルバンドNoothgrushのスプリットEP。
2013年に日本のDaymare Recordingsからリリースされた。かのSouthern Lordからアナログオンリーでリリースされるようです。CDフォーマットは日本のみだそうな。

日本のCoffinsは1996年に結成された由緒あるデスメタルバンドなのだが、私は恥ずかしながら今作で初めて聴きました。
この音源では2曲収録。ドゥームの要素が多分にあるどっしりとしたいぶし銀のデスメタル。
ドラムは重々しいがシンバルがやたらシンバルを叩いていてやかましく格好いい。
ベースはややもこもこした低音で、ぶぉーぶぉー唸るようなスタイル。
ギターは比較的クリアな音質で音圧がものすごい。ただ異常に低音かというとそうではない。ミドルにどっしり構えて、引きまくるタイプ。とにかくリフが面白くて、ドゥームっぽく低速で這うように弾いてみるかとと思えば、やけにグルーヴィなリズムを刻んできたり。本当に短いギターソロを入れたり、ぎゅいーんとスクラッチしたり、音自体に派手さはないのにここまで多彩なのはすげーと素直に感動。
ボーカルはデス声なんだけど、ちょっと悪いロックっぽさがあって格好いい。
やっていることはオールドスクールなデスメタルなんだが、結構随所随所に工夫があって、聴いていて気持ちいい。アンダーグラウンドのバンドを捕まえてこんなこというと怒られそうだが、思っていたより聴きやすくてビックリ。
2曲は少ないので、最近出たというアルバムを買ってみようかな。

もう一方がアメリカのスラッジメタルバンドNoothgrush。
昔日本のCorruptedとスプリットを出したりでこの界隈では有名なのではなかろうか。
しばらく活動休止していたが、昨今また活動を再開したようです。私もアルバムを1枚、ライブアルバムを1枚持っております。
ドラムがなんと日本人もしくは日系の女性。ちょっと珍しいよね。
しかしヌースグラッシュってバンド名は格好いい。どういった意味なのだろう。
スラッジというとハードコアの要素があって、ちょっとラフかつダーティなイメージがある。EyeHateGodなんかも悪そうだよね。
ドラムが面白くてバスは超重々しいものの、スネアやタム(違ってたら申し訳ない。)はたすって感じで軽快。手数も結構多めで、全体的な曲の速度は遅いんだが、ここら辺でもって単調に陥るのを防いでいるのではないかと。
ベースはひたすら低音という感じで重い。どーーんと伸びるような特徴的な弾き方。
ギターは引きずるようなスラッジ特有の感じ。ブリッジミュートをドゥームメタルほど多用しない所為か、意外に抜けた感じがあって聴きやすい。フィードバックノイズも多めで個人的にはとても好きだ。
ボーカルはこらまたスラッジぽい。前述のEyeHateGodも彷彿とさせるようなわめくような叫び声スタイル。
こちらは3曲収録で曲間にナレーションをコラージュしたりで結構自由奔放にやるスタイル。全体的にノイズと埃っぽい煙たさが充満した怪しいスタイルで大変格好いい。
昔の音源より格好いい気がするんだけど。音の作りがちょっとわかりやすくなったから地下室のような閉塞感がちょっと減退したのかも。ここら辺は好みかも。私は好きだけど。

両バンドともに良いですね。ただ全部で5曲だからやっぱちょっと物足りない。
なんと来日ツアーを両バンドやるんだそうで、気になる人はどうぞ。



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