2014年3月2日日曜日

heaven in her arms / COHOL split CD release tour 2/23@渋谷Eggman

昨年9月にリリースされたheaven in her armsとCOHOLのスプリットCD「刻光」。
大変すばらしい出来で私も僭越ながら拙ブログで感想を述べたりしましたが、その発売にあわせて2つのバンドが日本各所をツアーで回っております。
2014年2月現在まだツアーは続きますが、一回東京に帰ってきてのライブが23日に渋谷で開催されることになりました。
実は私は恥ずかしながら全くこのライブに気づかず、ダラリとしていたところこのブログにコメントを書き込んでくれたJakeさんからチケットを譲っていただきまして、へへへと締まりのない笑みを浮かべてせかせかと足を運んできた次第です。Jakeさんどうもありがとうございました!

Eggmanは初めていきましたが、ライブハウスで小さいながらもそれなりの大きさのバーカウンターを備えたお洒落なライブハウス。ステージ前が一段低くなっておりますが、それが半円形になっているのが一番の特徴でしょうか。ステージ近いな!というのが最初の印象。
18時開場で18時半開演。私がギリギリに到着するとちょうどトップバッターが演奏するところでした。既にお客さんは結構入っていました。

Boris
まずはBoris。見るのはLeave them All Behind以来だから結構ご無沙汰ですね。
同じ東京出身の若手2バンドを大先輩のBorisが盛り上げるような形でしょうか。
スラーっとメンバーが入場して演奏開始。音がでけー。強烈なノイズで開始。しばらく苛烈なドローンを披露した後、ロックい曲に流れ込む様は目を見張る格好よさ。
ドローンといってもザラザラして乾いた音が結構ロックなので、特にライブではとても聴きやすいと思いました。ロックバンドの進化は多様の一言につきますが、そのままノイズの方向に舵を取るにしても意外にも素直に移行した感じがあって、それが却ってオリジナリティとなっているのかな?
新しめのアルバムから比較的キャッチーなナンバーを披露した後Atsuoさんが「後の2バンドは光を刻むので(スプリットのタイトルは勿論「刻光」)、僕らは闇を」といって闇Boris全力発揮モードへ。あら意外に静かな?と思いきやズブズブと沈み込んでいくのでした。最後はドラムレスのパワードローン。Atsuoさんがダイブしてきて終了。
さすがの貫禄でござんした。スモーク炊き過ぎで会場の火災報知器がなってましたね。演奏の一部と思ったら警報だったという。

Cohol
さて次のバンドなんですが、セッティング変更中は白いカーテンが引かれてよく見えない。Twitterなんかを見てればバンドの演奏順がわかるんですが、潔くチェックしていない私は次はどちらのバンドかわからんな!と多分会場で一人わくわくしてました。Coholはこの間のPortalのライブで見ていたので、ギターの音出しでお!とわかりました。
アコースティックギターの静かな音色から嵐のような曲展開での幕開けにテンションあがりまくり。
ドラムの威圧感が半端無く、ツーバスの上にシンバルやタムがずらっと並ぶ様はまるで戦車のようで、叩きっぷりがすごい。兎に角叩く叩く。ちょっと頭を振るのを忘れて見とれてしまったほどでした。竜巻のようなギターリフは兎に角気持ちがよい。端々にちょっとしたフレーズを入れるのがライブで聴くと映える。ベースはもこっとした音とエッジがたった音を使い分けていて3ピースながら幅があって楽しい。
ItaruさんのアツいMCも良かったですね。真っ黒な曲とのギャップが面白いですが、よく考えればバンドをして曲を作るというのはきっとどんなモチベーションにしてもなかなかエネルギーを使うとても生産的かつ能動的な行動だと思います。そう考えると俺たちはやりたいことを突き詰めたら自然とこういう曲つくってライブしているんだよ!というMCは素直に格好いいものだと思います。
強いていうなら双方のボーカルの音量が弱かったような。演奏の裏に隠れてしまった印象で、もう少し強く出しても良いのでは、とも思いました。

heaven in her arms
最後はheaven in her arms。ライブを見るのは初めて。結構このバンド目当てのお客さんが多かったんじゃないかなと思いました。フロアの雰囲気がちょっと変わったような印象。
メンバーが出てくると思っていたより若い印象。Coholも同じくらいだろうけど覆面かぶってたり長髪だったりでちょっと特異な印象ありますからね。
ギター3本のアンサンブルがとても気持ちよい。とくにざらついた轟音にクリーントーンの単音のフレーズを入れてくるアレはやっぱり気持ちよい。音のバランスを作るのが相当旨いのではないでしょうか。どの音もきれいに分離して聴こえました。ベースの人はデロンデロンしてて良かったっすね。
聴いてて思ったのはやっぱり由来がハードコアのような気がしました。はっきり言えないんですが、やっぱりちょっとメタルとは違いますよね。トレモロいリフはブラックメタルに通じるところはありますが、曲全体的にみるともうちょっと硬質でクリアな印象。
個人的には声明から痣で埋まるの流れが格好よかったっす。あれは卑怯。
こちらのバンドも結構アツいMCが好感を持てました。
最後にアンコールを1曲やって終了。

というわけで3バンドとも堪能させていただきました。
とても豪華な布陣でした。重ね重ねチケットを譲ってくれたJakeさんに感謝。
ブログやってよかったなー。

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