2013年の夏の終わりにリリース。
タイトル曲は久しぶりに(1stEPであるSppears以来だと思うのだ。)ツジコノリコさんをボーカルにフィーチャリングした曲。
実は2種類の音源が存在する。
オリジナルバージョンと元相対性理論の真部さんのボーカルが大胆に加えられたバージョン。(どうでも良い自慢だが、私は相対性理論がまだ有名になる前に下北沢でライブをみたことがあります!)前者がCD+7インチレコード(ドーナツ盤)で、後者がiTunesでダウンロード販売。
私はリリースがアナウンスされてから、Amazonで予約注文をかけた。Facebookの彼らのページで2つのバージョンが公開されてテンションはマックスである。で、発売日の9月4日(3日の深夜)にiTunesで購入した。
すげーー!オリジナル版はよ!!と思っていたのだが、Amazonから全然発送されないので慌てて他のレコード屋のオンラインショップで購入した。ところがメール便がなかなか来なくてさ…。1週間くらいすげーもやもやしておりました。
さて曲の方はというとまあ凄まじいことになっているので、こんなところをみている場合ではない。速く買いにいってくれ、といいたいところなのだが、まあ解説するよ。
まずは、ツジコノリコさんと子供さんのウィスパーボイスでスタート。ピアノが入ってきて「おや?結構まじめだな?」と思っている間に、バンドアンサンブルあくまでもすっと入ってきて、エコーのかかったツジコノリコのしっとりかつ儚さ全開の歌声が(文字通り)重ねられる。歌声が止んで溜めた感想ののち、グラインドパートに突入。ドラムブラスト全開。ギタートレモロ全開。ボーカルデス声全開。そこにストリングスのすっげえ切ないメロディラインが入ってくる。悶死。そこにツジコノリコのボーカルが戻ってくる。切ねえ、まるで燃えながら超高速で落下し続ける彗星のようじゃねえか。感動にうち震えていると、燃え尽きたように静寂が支配してスタート同様ピアノとウィスパーボイスでもってしっとり余韻を残したまま終わる。
4分と半の天国。やりよった、Vampilliaがやりよったとしか言いようがない。奴ら今回は最初っから最後まで完全にこちらを殺しにきてる感があって、いつもの道化っぷりは完全になりを潜めています。
また歌詞が本当に切ない。永遠に終わらない17歳の夏、というのがテーマらしいのだが、これはずるいからくりがある。歌詞の内容は哀切に満ちた夏の終わりが羅列されている。終わらない夏といっているのにである。これはずるい。終わらない夏なんてないのに、「終わらないよ!」といっているのだ。強情に言い張っているのだ。夏の終わりに。もうすぐ秋が来るというのに。切ない。これを夏の終わりにリリースするなんてずるすぎる。
兎に角、四の五の言わずに聴いてほしい。
さてもうひとつの真部さんの別バージョンは曲名が「endless (massaka)summer」となっている。
オリジナルでは「ザマーーー(多分summerといっている)」とデス声が入るパートにやけにすかしたような「なつはまさかのまっさかさまー」と入るのである。(massaka)summerって何だろうな?って思ってたけど「真っ逆さま」とはね。
完全にふざけているな〜。とおもってにやにや聴いていたら、や、普通に格好よくてちょっと吃驚した。演奏が格好いいのもあるんだけど、気づいたら「まっさかさま〜」と口ずさんでいる自分がいたりして面白い。
またそれぞれの音源には蝉の声と、子供のパタパタとした足音が入ったこらまた切ないピアノのインストが入っていてこちらも格好いい。
夏の終わりにとんでもない曲が出てきたもので、嬉しいったらないです。
劇的にオススメ!
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