2013年9月7日土曜日

Devilman/Devilman

3人組のダブ・ユニットの2枚組デビューアルバム。
2013年にSmall But Hard Recordsと日本のMurder Channelからリリース。
なんとなしにネットをみていたら↓この曲を発見して買ってみた。

調べてみたらなんとメンバーは全員日本人なんだけど、みんな海外在住らしい。グローバルだ。海外でミュージシャンというと国内でへこへこ働いている私からするといかにもアーティスティックで憧れがあるんだけど、ビザってどうしているんだろうね。

メンバーはDj Scotch EggことShigeru Ishiharaがベース。今知ったけどこの人テクノユニットSeefeelのメンバーなんだね、CD1枚持ってます。確かWarpからでてたような。
ビートがDokkebi QことGorgonn。まずはこの2人でDevilmanが結成されたようだ。
そこにBo NingenというバンドをやっているTaigen Kawabeがボーカルで参画、ということらしい。
冴えないメタル野郎である私は後の2人に関しては知らなかったんだけど、いずれもその筋では有名な方達なんだと思います。

さて音の方はというと、これは難しいな〜。何かっていうとカテゴライズがである。調べたんだけど結構はっきりDevilmanは〜〜です!ってのがないんよね。
テクノっていっていいのかな?公式にはDub、Dubwise、Sludge、Hardcore、Distortionなんてタグが付けられているから、まあだいたい好きな人は想像で切るんじゃなかろうか。
まずはビートが中心にある音楽だと思います。曲にもよるんだけどだいたい一撃が重い!速度もそんなに速くない。遅い方でしょう。本当に一撃!という感じのビートもあるし、結構複雑なものもあります。全曲に共通しているのは非常に乗りやすい。軽快じゃないんだけど体がリズムを取っちゃう感じ。
そこにベースがかぶさります。ワブルベースというらしいんだが、異常に歪みをかけた重ーいベースがうねるように這い回ります。これは所謂テクノというジャンルからすると、その枠を超えるくらいぬるぬる動いて気持ち悪い(褒め言葉です。)。
さらにノイズがかぶってきます。ぴゅんぴゅんした高音ノイズ、ずっしりした低音ノイズ、じりじりした混線した無線のような雑音。フィードバックノイズ。曲を通して音の数はそんな多くないと思うのですが、どれも使い方が効果的。インダストリアルを感じさせる重量感がある金属的な音質が一番の特徴でしょうか。
そこにTaigenさんのボーカルが乗ります。エフェクトかけているんだと思うんだけど、この人の声っていうのは結構特徴的。素っ頓狂な叫び声や喉にかかったような叫び声。どれもメタルのそれよりドスが利いてないんだけど、バックの音楽が兎に角重苦しいから、非常に良く合う。
メロディ性はきわめて希薄で分かりやすいメロディラインはほぼ皆無。ビートとノイズの洪水のような音楽。妙にインテリぶっているところがない、無骨な鉄のかたまりのような情け容赦のないブルータルな音楽性といえると思います。無機質と有機物の見事な合成とでもいえるサイボーグ感漂うハイブリッドミュージックて感じ。
ちなみに聴いた当初はDeadFaderっていうアーティストに似ているなーと思ったんだけど、アルバムかったらお互いにリミックスをしていました。

兎に角でかい音量で聴くのが最高に格好いい。ほーんって何気なく買ったんだけど、これはいい買い物したと思います。
めちゃ格好いいのでオススメです。

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