ジャケットが有機的になりました。
基本的には前作の流れをくむ哀愁系ポストブラックです。
音の種類が豊富になった印象で、前回はちょっと閉じられた世界という感じで音も少し地味目でした。今作は明るくなったというのではないですが、前作に比べると世界が広がって聴きやすくなったと思います。シンセの音が結構前に出てきています。
一見クールなS.さんですが、今作でも内に秘めた激情家っぷりをいかんなく発揮。
静かに始まり、ある程度ミニマルに進み、音が次第に追加されていき、クライマックスに突入。乱打されるドラム、加速するトレモロリフ、相変わらず健在。
決して泣かしに来ているようなあざとさはないのですが、相変わらず訴えかけ度が半端ネエ。音を一つずつ見ると結構冷たく無機質だったりするんですが、曲としてまとまるとビシビシ突き刺さります。どちらかというと暗く陰鬱なんですが、温かさすら感じさせるS.さんならではなの優しさに満ち溢れたアルバム。
おすすめです。
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