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2018年10月8日月曜日

Accidente/Pulso

スペインはマドリード(マドリッド?)のパンクロックバンドの3rdアルバム。
2016年にPifia Recordsをはじめ世界のいろいろなレーベル(日本のVox Populiからも)からリリースされた。
Accidenteは2010年に結成されたバンドで、つい先日日本各所をツアーで回っていた。それキッカケで音源を購入してとても良かったのだけど、ライブには行けず。

女性ボーカルなメロディックなパンクバンド。全10曲で収録時間は24分弱。世代だからポップなパンクというとどうしてもメロコア(メロディック・ハードコアというよりはメロコア(私は今はもうあんまり聞かないけど別に下に見ているわけではないです。))が思い浮かんでしまうのだけど、削ぎ落としまくった高速ミュートでメロディを引っ張るあのジャンルとは明確に違って、もっと明確に歌が中心になる。勢いはそれらに比べると少ないわけだけど、代わりに曲が面白いし、何より独特の哀愁がある。哀愁がなんなのか考えても言葉にするのは難しい。(私は楽器ができないのでひょっとしたらマイナーコードのことか?と思ったりするが、そんなに単純なものでもない気がする。誰か教えてください。)可愛い女の子が可愛く歌って、うおー可愛い!というのではないのだ。もっとこう奥行きがある。曲が暗いわけではないくてむしろ陽気な方だと思うが、人生の紆余曲折がその陽気さの背後に見える感じ。イスラエルのNot on Tourほど突き抜けていない、どちらかというとデンマークのGorilla Angrebに似ているが、あそこまでわかりやすく外に放射する怒り(あちらは結構ハードコア)がない。
スペイン語で歌う早口がたまらない。男性メンバーのコーラスも良いのだけど、ボーカルが単独で歌うときたまに伸ばした声が透き通るみたいになってそこが私は非常に好きだ。顕著なのは5曲目「Bandada」。この曲は途中の短いし、どちらかというとシンプルなギターソロにもこのバンドのメロディックさがあふれていてとても良い。
飾らない、あくまでも自分たちの手の届く範囲の道具で組み立てた音はまさにDIY。程よく小粒でぎゅっと硬い生々しい音が渦を巻くように流れていく。劇速というわけでは無いけど、音の密度が濃いので体感はやく聞こえる。たまに入れてくる高速連続カッティングがギターの生音が生かされているので、メタリックなそれらと異なって聞こえる。やはり世代なのかthee michelle gun elephantを思い出してしまってか妙にエモーショナルな気持ちに。肩の力は抜けているのだけど真剣じゃ無い訳が無い。あえて尖らせないことでH表現できるものがあるな、と突き抜けている音楽ばかり聴いているからか思った。

2018年3月25日日曜日

Jawbreaker/Unfun

アメリカ合衆国はニューヨーク州ニューヨーク・シティのハードコアパンクバンドの1stアルバム。1990年にShredder Recordsからリリースされた。Liveageの使用機材を推測するという記事で取り上げられており記事が面白かったので買ったみた。Bandcampで売っているリマスターされたてボーナストラックが追加されたバージョン。
Jawbreakerというのはアッパーカットのことかと思ったらどうもデカイ飴のことを指す言葉らしい。あごが外れるくらいデカイやつでJawbreaker。かわいいネーミングだ。

中学生の頃にメロコア(ここではメロディック・ハードコアとは異なるジャンルとして)が流行りだした。私は同時に隆盛を極めたニューメタルの方に没頭して青春パンクらへんに対して嫌悪感すらあったが、Hi-Standardの「Making the Road」はクラスメイトの三浦くんから借りてMDに録音してよく聴いていた。バンドやっている連中はこぞって「Stay Gold」のイントロを弾いてたりした。(そんな中Metallicaの「Battery」にチャレンジしている岩楯くんってやつもいた。三浦と岩楯はその後バンドを組んで文化祭でMetallicaの「Fuel」をカバーするのだがそれはまた別のお話。)Jawbreakerはジャンルとしてはポップ・パンクにカテゴライズされ、いわゆるメロコアの走りとされるバンドのようだ。ただいわゆる日本に根づいたメロコア・サウンドを期待するとちょっと裏切られるだろう。音の細さは発表された年を考えると仕方がないにしても、あまり早くないし、ストレートかつシンプルって感じでもない。何ならちょっとひねくれている。何より曲に哀愁の要素がある。思うんだけど後に多様な影響を与えたとしてもJawbreakerは紛れもないパンクバンドだ。ただ1曲めから「I want you」と歌うように、あらゆる権力に中指を立ててきた伝統的なパンクロックとは違い、取り扱うテーマはもっと個人的だ。つまり出発点はあくまでも音楽的な形式としてのパンクだったが、やり方的にはハードコア方面ではなく、エモ方面に舵をとった形。当然ジャンルとしてのエモなんて(確立されて)ない時代なのでそういった意味での先駆者なのだろう。ここでのエモ、エモーショナル、つまり感情の豊かさはジャンルが固まる前のもっと混沌として自由なもの。メロディが重要な役割を担っていることは共通しているが、そのメロディもくどいものではなくやっぱり出自を感じさせるぶっきらぼうなもの。
何よりボーカルの声質が良い。パンクってなにか?って言われた個人的には声が重要なジャンルだ。Sex PistorlsのJonny Rotten、RamonesのJoey Ramone、どれも個性的な声をしていた。後のハードコアのマッチョなボーカルとは違う、反抗心と同居する悪戯心というのがあった。攻撃的だがどこか憎めない、個人的にはある程度の幼さがある声に惹かれる。そういった意味ではJawbreakerのボーカルBlake Schwarzenbachの声質は抜群だ。幼さがありそしていくらかしゃがれた声をしており、その相反する要素がなんとも言えないノスタルジックさを醸し出している。
ノスタルジックとは郷愁のこと、音楽ではよく哀愁ということばで表現される。私は英語がわからないからJawbreakerの郷愁/哀愁はもっと曲の方にあるのだろう。(そして歌詞をよくよく読めばその感情はきっと増幅されるのあろう。)不思議なもので私は本当に起伏のない人生を歩んできたので、無駄に年をとった割にはキラキラ輝く思い出もないのだが、それでもこういった曲を聞くと何かしら胸が締め付けられるような気分になるから不思議だ。記憶喪失の人にJawbreakerを聞かせたら、果たしてどういう感想を持つのだろうか。

押し付けがましくない、でもなめらかなメロディがなんと言っても心地よい。そこには破壊や死ではなくて、葛藤や逡巡、照れ隠し、かっこつけ、毎日のくだらなさと楽しさが詰まっている。言葉を超えた感情が溶け込んでいて、そしてそれこそがまさに世界共通の言語なのだと思わせる。音楽とはバベルが崩壊した以降の人間の再度の神に対する挑戦だ。Jawbreakerを聞きながらそんなことを思ったってよいでしょう。

2017年7月23日日曜日

Zyanose/Why There Grieve?

日本は大阪府のクラスト/ノイズコアバンドの3rdアルバム。
2013年にLa Vida Es Un Musからリリースされた。
読み方は「ザイアノーズ」でドイツ語でチアノーゼのことらしい。ギターレスのツインベースという一風変わった体制のバンドで写真を見る限り、ヨレヨレを通り越したボロボロの格好をしているクラスト・ハードコアバンドのようだ。
※メディアを含めた外部への露出に気を使っているバンドのようですが、オフィシャルにはレビューはご自由にと明記されていたので書いてます。問題ありましたらおしらせください。

昨今ノイズとハードコアの組み合わせがちょっとした一つの流れになっていて、特に今年2017年は日本ならENDON、海外ならFull of HellやCode Orangeなどブルータルさの一歩先をノイズに託すバンドが日の目を見ている。(というのもその組み合わせは昔からある。Bastard NoiseとかThe Endless Blockadeとか。)
それとは別にハードコアを突き詰めたらノイズ化したという分野もあって、このZyanoseはその系統に属すると思われるバンド。自分はほとんど通ってこなかった道なんだけど、パッと思い浮かぶのは同じく日本のDiscloseだろうか。後アメリカのLotus Fucker。厚みのないギターが、さらにスカスカになりホワイトノイズめいたシャーシャーした音になる感じ。このバンドは空をさらに突き詰めている。出しているのはベースなのだろう。おそらく片方のベースは割とベースっぽい音でリフを奏でているのが分かる。ギターがない分かなり饒舌なフレーズだと思う。そこにもう一方のベースがかぶさってくるのだが、ノイズ特有のぐしゃっとした触感で高音が出ているかと思いきや、音に重量感があって厚みが半端ない。私は言われなければベースの音だとわからないくらい原型がない。ノイズ発生器といっても過言ではない。多分きちんと聞くとリフを反復しているはず、だと思う。音楽性はだいぶ違うけど減額隊で出している音の種類的にはStruggle for Prideのノイズ具合に通じるところはあるのではと。
ノイズに耳が奪われるけど曲はちゃんとしていてノイズの奇抜さに全てをかける一芸入試的なバンドではない。野太いシャウトもDis直系のハードコアだし、そこに絡んでくるギャーギャー喚きボーカルがかっこいい。ただただ突っ走るわけではなく、短い曲の中でもきちんと展開と速度の転換がある。あくまでもクラストをやっているバンドで、たまたまベースがノイズを出しているだけ、とはさすがに行かないけど、ちゃんとハードコアパンクの系譜に属するバンドだということはわかる。「なんで悲しみがあるんだろう?」という根源的な問いであるアルバムのタイトルにもそういったバンドの姿勢が表れている。
個人的にはたまに出てくるメロディというか歌い回しが非常にかっこいいと思う。このバンドの持つ感情的な面が一番わかりやすく出ているかも。

調べて見ると1stと2ndはこの手のバンドには非常に珍しいアートワークをしているようで、なかなか読めない中身を持っていそう。既に廃盤かもだけどユニオンとかで地道に探してみようかと。ノイズとハードコアという単語に興味がある人は、流行りとは異なるその組み合わせという意味で聞いて見てはいかがでしょうか。

2017年5月7日日曜日

死んだ方がまし/Mensch, achte den Menschen

日本は東京のパンクバンドの1stアルバム。
2017年に自主リリースされた。
発売されるや否やtwitter上で話題を呼んでいたので視聴したところ「えー!」となって買わない。そのあともう何回か聴いてみたところやはり「えー!」となるので買ってみた。自分の中で良いか悪いかわかんなくても何回か視聴している音源があるならそれは買ってみた方が良い。ちなみにうっかりデジタル版を購入して早くも後悔している。歌詞やアートワークがきになるからだ。
死んだ方がましは2012年に結成された5人組のバンドで「Tokyo Blue Days Punk」を自称している。まず多くの人が言っているようにバンド名が良い。「死んだ方がまし」というのは嫌な気持ちになるが、実は臆病で矛盾している。というのも本当に死んだ方がましだと考えているならその人はすでに死んでいるからだ。つまり死んだ方がましだとうそぶいているか、そう思っていても死に切れない状態にいるということになる。もちろん臆病だし決してかっこよくないが、そんな人は沢山いるのでは?デスメタルだって生きている人が演奏している。そんな複雑な気持を孕んでいる短くて良い言葉だ。ちなみに自主企画の名前は「なしくずしの死」だって!サイコーじゃん。(フランスの作家セリーヌの小説のタイトル。私は序盤のとあるフレーズを定期的に読み返しまくるくらい好き。)

ドイツ語のタイトルは「人、8人の人」となるみたい。調べてみるとどうもホロコーストに関わる言葉のようで過去をいたみ、忘れないための碑に刻まれた文字のようだ。
パンク、ハードコアという単語を聞いた時多くの人は速くて激しい音楽を思い浮かべるだろう。思うにハードコアやパンクに関しては強さを志向する音楽だ。だから音がでかいし、低音が強調されている。往往にして演奏している人たちも怖そうだ。ところがこのバンドはそうではない。バンド名もそうだが、あえてその逆を行く。まず聞いてみんな驚くと思うけど声が高い。異常に高い。グロウル、ガテラルなど低音に行きがちなアングラ音楽にNO!を突きつける。鍛錬されたファルセットというよりは裏声を常に出しているみたいな不安定さ。あまりよろしくない例えかもしれないがDangerousというよりSickなヤバいやつ感がある。ちょうど春だし。歌詞も同じフレーズを繰り返しがちで悪夢というか白昼夢感が増す。物理攻撃というよりは呪い的な、いやらしくヒットポイントを削ってくるタイプ。
演奏の方も重たくはなくてギターは生音を割と活かした音で完全に歪んで潰れた音にない繊細さを持っている。コードやフレーズはキャッチーなのだが、2本のギターのうち一本は痙攣的というかせん妄的に単音をなぞっていき、コードもマイナー感というかなんともいやあな感じである。90年代のヴィジュアル系も引き合いに出されているがなんとなく頷ける。日本的な閉塞感とヘヴィネスに頼らないキャッチーさがあってしっとりとしているのだが、何もその艶っぽさをこっちに使わなくても…という不安定さ。(一方ベースだけは変に無関心で冷徹なのが、嫌な運命的な緊張感と予兆を孕んでいてなんとも好感触である。)
何回か聞いてくると「うお〜」という混乱から抜け出せないものの「硬くなって動かない〜」とか思わず口ずさんでしまう、アクが強いのに妙に脳に引っかかる。初めは特徴的な声がクセになるのかなと思ったけど、実は曲がかっこ良い。日本人的な歌謡感というか、聴きやすさに満ちているのではと思ってきた。短くまとめられた曲は例えば「病気X」は爪弾かれるアルペジオから疾走するイントロだけでもうそのかっこよさに引き込まれるくらい、実はソリッドに練られている。

曲を聞き込んでもやっぱりバンド名が素晴らしいと思う。これは死ねなかった人が死ねなかった人たちに歌っている音楽なのだ。だからかっこよさのオーソリティのレールにはないのだけど(もしくはないからこそ)聴く人の胸を打つ。「やり方がうまいよね」なんて軽薄な言葉とても吐くことができなほどの曲と世界の完成度、そして必死さ。なんとかごまかしごまかし日々を生きている私の胸に急に掴みかかってくるヤバいやつ的な必死さ。かっこいい。こっそりエールを送りたい。

2016年12月18日日曜日

Jeff Rosenstock/Worry.

アメリカはニューヨーク州ロングアイランドのインディーロックミュージシャンの5thアルバム。
2016年にSideOneDummy Recordsからリリースされた。
Jeff RosenstockはもともとスカパンクバンドThe Arrogant Sons of Bitchesを始めいくつかのバンドで活動するミュージシャンだったが2012年ごろからソロでも活動を始めている。多作な人でソロになってからはなんと毎年1枚のペースでリリースしている。
私はもちろんこの人のことは全く知らなかったのだが、ぺちゃさんが下半期ベストの1位に上げていて私は人の年間ベストを見るのが好きなのでウヒョーとばかりに飛びついたのがこのアルバム。(ぺちゃさんのベストからこのアルバム以外にもいくつか買って聴いている。ありがとうございます。)

ジャンルとしてはパンキッシュなインディーロックで良いのだろうか。だがとにかく勢いがあり(17曲で37分だから平均すると1曲2分ほど)、曲にもバリエーションがある。これだけだとまあ多彩な人なのかなというくらいなのだろうが、どの曲もポップでキャッチーというぶっとい軸で貫かれているためにこれが本当に気持ちの良いロックアルバムになっている。
スカパンクバンドという出自を生かして、ホーンを取り入れたり、ハードコアだったり、メロコアだったり、またアコギを取り入れたフォーク/カントリーだったりと、多様かつどれもしっかりものにしている。共通しているのはベースの強さであり、どの曲でもベースがうねりのある非常に腰の強いプレイを披露しており、勢いがありつつも安定したドラムとともにしっかり曲の背骨となっている。インディーロックというとどうしても文系めいた小難しさやアート性が含まれる(これが大きい魅力の一つになっている)ことも多々あるんだけど、Jeff Rosenstockに関しては「細けえことはいいんだよ!」というべらんめえ口調の江戸っ子顔負けの聴いたら踊りたくなるような本能に訴えかける動物的なロック、つまり一流のロックを演奏している。何と言っても声が良くてハリのある中音で温かみがある。たまたま友達に誘われていった飲み会で全然知らないやつだったけど、酔っぱらうと気が合う。どうも吹いているような気もするけどなんか妙に説得力と愛嬌があって胡散臭くも憎めない友達の友達、みたいな感じ。非常にあっけらかんとしていて外向的、ちょっと戸惑ってしまうんだけど声に感情がこもっているから嘘くさくない。非常にのびのび歌って気持ち良い。本人も別に顔がかっこいいわけでもスタイルがいいわけでもない、30代の男って感じでそこもまた良いのかもしれない。
何と言っても一番の魅力はバリエーションのある楽曲全部に普遍的にあるポップセンス。非常にメロディアスでめまぐるしい37分が過ぎた後、どの曲だかわからないけどなんか口ずさんでいる、そんな感じ。生活感があるというか多分楽しかったり、悲しかったり、普通の生活が想像できる、そんな雰囲気がある。つまり楽しい中にもちょっと哀愁のあるメロディがあってそれが楽しい気持ちの後にジンワリ胸に広がってくる。たまらん。決して大言壮語や自分と縁のない世界の物語ではないんだよな、と感じてしまう。

微妙に偏った音楽ばかり紹介しているブログだけど久しぶりに誰にでもお勧めできる素晴らしいアルバム。音楽好きだって人は是非どうぞ。またメロコア世代、パンクを通った人なら結構このメロディセンスはバッチリ刺さるのではなかろうか。非常にお勧め。是非どうぞ。

2016年8月27日土曜日

Bad Brains/Bad Brains

アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.のハードコアパンクバンドの1stアルバム。
1982年にReachout International Recordsからリリースされた。私が買ったのはボーナストラックが追加されリマスターされた再発版。
Ramonesの曲名を冠したこのバンドは1977年に結成された。暴動の様なライブでワシントンD.C.のすべてのライブハウスから出演禁止を言い渡された「Banned In D.C.」(Band In D.C.とかけてる)のエピソードは有名。速度の速いハードコアとゆったりとしたレゲエを組み合わせたその独特の音楽性で持ってミクスチャー音楽の先駆者として名を馳せる。メンバーは全員黒人で当時のアメリカではきっとこれはすごい事だったのではなかろうか。
にわかの私でも鋭角的にジグザグを描く稲妻がホワイトハウスを直撃する黄色を基調とし、ラスタカラーで彩られたアートワークは知っていた。このたびBad Brainsの映画が公開されるという事で遅まきながら買ってみた次第。

ボーナストラック1曲を追加した全部で16曲を36分で突っ走る爆走ハードコア+レゲエ。
30年の月日が経った今リマスタリングを考慮してもその音は軽く、現代のハードコアのそれとは隔たりを感じるがその勢いは今聴いても凄まじい。1曲目の「Saillin' On」を聴いたらもう体を動かさずにはいられないだろう。スタスタ突っ走るドラム、音はソリッドでシンバルのクラッシュが非常に印象的。音数が多く印象的なフレーズを入れてくる主張の強いベース。弾き倒すような前のめりなギター。たしかに余計な装備を剥ぎ落とした速度のみを追求する危険な乗り物の様なストイックな格好良さがある。しかしよくよく聴いてみると、短い曲の中にも一筋縄でいかない展開、速度の変更、短いギターソロは良く練られていてキャッチー、まくしたてるボーカルもあってハチャメチャに聴こえるのだが、なぜかとてもポップ。どうもwikiによると元々フュージョンのコピーなどをやっていたらしくかなり技巧的には優れたバンドだったようだ。完全に意図された爆走という訳ではなかろうが、この勢いの裏側には努力の末に獲得された技術があるのだろう。
そんな確固たる演奏陣に引けを取らないのが、なかなかトラブルメイカーの様な印象のあるボーカリストH.R.。現在確立されているハードコアのボーカルの範疇には収まらない破天荒なもので、強面感はほぼ皆無。まくしたてる早口はいたずらっ子のような若さ、青さがある。フリーキーな歌唱法もあって非常に自由な感じ。良くも悪くも不安定であっちに行ったりこっちに行ったり。
そんなボーカルと演奏を聴いてみて思ったのは初期の、ADK盤のころのあぶらだこに似ている。勿論あぶらだこの結成は1983年でこのアルバムがでた後だから影響を受けたのはあぶらだこのほう。基本的にハードコアの速い演奏だが、妙にフックを入れた曲の構成。けいれん的な危うさがあるボーカル。そして激しい演奏の裏に見え隠れする奇妙ないたずら心。結構似ていると思う。(ちなみに映画のオフィシャルであぶらだこのひろしさんがコメントを寄せている。)
Bad Brainsには大きな特徴があってそれがレゲエの要素。ミクスチャーの走りといってもこの頃はハードコアスタイルとレゲエスタイルは曲によって明確に使い分けられている。ハードコアの曲間に完全にレゲエの曲が挟み込まれる。ぐっと速度は落ち、そして裏打ちするギターを始めとする楽器陣は音の数もすごく減る。居住まいを正した様なH.R.はゆったりとしかしソウルフルに伸びやかに歌い上げる。主張があって音楽がある。とても自然な事なのかもしれない。

Fugaziもそうだったけど歴史のお勉強ではなくて今聴いてもカッコいい。あの印象的なアートワークをモチーフにしたT-シャツが未だに愛されているのは単純に見た目がカッコいいからじゃなくて、Bad Brainsの音楽と主張が今でも非常に力を持っているからだと思う。ハードコアのルーツを探りたい人以外でも、あぶらだこ好きだ!という方は是非どうぞ。


2016年6月5日日曜日

Banane Metalik/The Gorefather

(本当は地獄なのだが便宜的に)フランスはレンヌのハードコアパンク/サイコビリーバンドのEP(だと思う)。
2015年にDevil Rats Recordsからリリースされた。私が買ったのはボーナストラックが追加された(なんと)日本のRude RunnerRecordsからリリースされた日本盤。ちなみに帯には「血まみれロックンロール」と書いてあり、バンドと音楽の事を簡潔かつ明確に表現しており、さらに言葉の上でも格好よい事この上ない。

音的にはサイコビリーバンドなのだが、メンバーの見た目が尋常ではなく、普通でも(といっても普通の人からしたら大分攻めていると思うんだけど)サイコカットのところ、このバンドはどう見てもゾンビみたいな格好をしている。顔は真っ白だし、血まみれだし、脳みそがでたりする。そう彼らはGore 'N' Rollを標榜とする独自の指向性があるバンドなのだ。タイトルも「The Godfather」をもじった「The Gorefather」。「冒涜的」、「ゴア」といえば一部のデスメタル(ゴアグラインドというじゃんるもあります)の専売特許なのだが、パンク方面から独自のユーモアをもってアプローチするのがこのバンド。勿論その個性的な見た目を軽くしのぐほど音楽もカッコいい。
腐臭漂う地下室に降りていく様な密室的なメタルに比較して、圧倒的に開放感があるのがこのバンドでひょっとするとパーティ的な楽しさすらも感じさせる。「バナーヌメタリック」(金属のバナナ?)というバンド名からしてユーモア/悪ふざけの精神が横溢している。それは聴いているものを高揚させ、拳を振り上げさせる楽しいもので、ほとばしる血が象徴するようにまさに血が騒ぎたぎっていく系の音楽。
サイコビリーなのでウッドベースのバチバチくるスラップ(ベースのモコっとした音とカチカチパーカシッブな音が同時にせめて来るウッドベースは面白いな〜)が余計な装飾性を省いたソリッドなどラムと相まってずんがずんがしたリズムを作り出す。そこにギターが乗ってくるんだけどこのギターもシンプルな中にもワウを多用して来てカッコいい。そこにしゃがれた吐き出しボーカルが乗れば完璧である。全身これリズムの塊、といった感じの音楽性でとにかく乗れる。女性ボーカルも大胆に取り入れたりしてとにかく楽しもうぜ!という雰囲気に満ちて楽しい。そんな楽しさの中にもやはり見え隠れする(例えばギターのリフやメロディが一番分かりやすいか)のが、アイリッシュパンクにも通じる(と思うんだけど…)哀愁のメロディである。これが曲の楽しさを損なわずに断然深いものにしていると思う。まさに大人の隠し味と言った感じでひょっとしたらこの手のジャンルの魅力の一つかも。(もっと他のバンドも聴いてみたいすね。)
おどろおどろしい外見はストレートにその音楽性(そして見た目やアートワークも含めた表現の統べて)に出ている。それは恐ろしくも楽しく、フレンドリーなものだ。
ゴッドファーザーのテーマのカバーから本当捨て曲内くらいのクオリティの楽しさ。べらぼうにカッコいいので是非聴いていただきたいオススメ版。ボーナストラックの2曲は文句無しに代表曲なので是非日本盤を。

2016年1月1日金曜日

FAILURES/Decline and Fall

アメリカはニューヨークのハードコアバンドの2ndアルバム。
2014年にメンバーの運営するYouth Attack Recordsからリリースされた。
2006年に結成されたいわゆるスーパーグループでCharles BronsonやCancer Kidsらのメンバーが所属する。ボーカルのMark McCoy(この人がレーベルのオーナーでもある)は元Charles Bronsonのボーカルで私はこのバンドが大好き(完全に後追いでディスコグラフィー盤を一枚持っているきりだが…)なので、このバンドの音源にも手を出した次第。レーベルのBandcampからデジタル形式で購入。

全部で14曲収録されているがほとんどの曲が1分前後でアルバムと通して14分と34秒である。相当はやいハードコアということで前述のバンド名からしてパワーバイオレンスが想像される。なるほどその要素が無くはないけどどちらかというと超速いハードコアパンクという感じ。以前日本のバンドのどなたかがCharles Bronsonをこう称していたことがあってなるほどなと思ったんだけど、やはりそこに相通じるものがあります。Last.fmだとThrashcoreやカオティックハードコアのタグを付けられいてなんとなく音の方もイメージできるのではないかと。
ギターの音がとにかく変わっていてこの手のハードコアにしてはちょっと珍しい。分厚くざらついた音を出すバンドが多い中でこのバンドのギターサウンドはかなり生々しい。(実際にはエフェクターを使用しているのだと思うのだが)あまり加工していない音に聴こえる。音の厚みに関しても極端にブーストをかけている訳ではないと思う。弾き手の感情がダイレクトに表現される様な素直さがあって、コード感がすごくある。つまり複数の音(和音)が同時にならされている感。だから音色がとても豊かだし、尖っているというよりは広がりがある。ただしこれが激烈な速さで演奏される。おまけにかなり複雑に弾いて回る訳で、速い曲に合わせてリフがめまぐるしい。ここがカオティックと称される由縁だろうと思う。
ここにマッコイのまくしたてる様なボーカルが乗る。Charles Bronsonはボーカルの声質にやんちゃな愛嬌があったけど、こちらはもっとハードコアなボーカルもあってかよりシリアスに聴こえる。ただ持ち味は健在でやっぱり唯一無二。変則的な演奏に結構ぴったり合う。
せわしないという形容詞がぴったり合う。ちょっとThe Locustにも似ているかもしれない。ピコピコは勿論していないのだが。

ちなみにカッコいいジャケットはマッコイさんの手によるものだそうな。
Charles Bronson好きな人は是非。(多分もう聴いているだろうけど)

2015年8月9日日曜日

Not on Tour/Bad Habits

イスラエルはテルアビブのパンクロックバンドの3rdアルバム。
2015年にPhobiact Recordsからリリースされた。
全然知らないバンドだったんだが3LAさんでの紹介文が気になって購入。私が買ったのはLPでダウンロードコードが入っておりました。
女性ボーカルを含む4人組のバンドで2009年に結成。地元の他のバンドがみんなツアーでいなかったため居残ったメンバー達がふざけて始めた自分たちのバンドを「Not on Tour(ツアーしてないよ)」にしたとの事。(彼らの2ndアルバムをリリースしている日本のInyafaceさんのバイオを勝手にそのまま参考にさせていただいております。)

80年代のパンクに影響を受けているという彼らがプレイするのはメロディックハードコア。私は30代なんだが、中学生高校生くらいの時はメロコア(後に青春パンクとか言ったりもしていましたが。)が隆盛を見せていた。Air JAM世代はもちっと上か?でもHi Standardを始め色んなメロコアバンドがいたもんでみんなそれに夢中でした。私は「Making the Road」を聴いていたくらいで、Nine Inch Nailsとニューメタルばかり聴いていたんだが。(そういえば何故かPennywiseだけは何枚かレンタルして聴いてた。)だからこの手のバンドサウンドにはあまり馴染みが無い。(メロコアとメロディックハードコアはちょっと違うんだろうなと思うんだけど。)そんな私が聴いてもカッコいいのがこのバンド。
全部で16曲あるが全部1分台におさまる。めっちゃ短い。メタラーだとすわグラインドコアか!?といきり立つところ。(もしくはパワーバイオレンスか!といきりたつハードコアフリークスか。)勿論速度はかなりあるものの、ブラストビートはないし、激速爆速ではありません。単に曲が短いんだ。ただそのショートカットの中に、極上のメロディにあふれた通常のバンドが曲に込める要素をぎゅっと濃縮して詰め込んでいる印象。
スタスタ軽快にリズムを刻んでいくドラム。唸るというよりはゴロゴロ硬質でたまにパーカッションかと思うくらいトンガって聴こえる特徴的なベース。中音域の強調されたギターは程よい重さで弾き倒すようなリフはいかにもって感じでカッコいい。
ボーカルがまた良い。思うにこういったメロディックなハードコアというのはボーカルがとても大切。強さが売りのハードコアでもだめだし、ひたすらメロディアスなポップ一辺倒でもやっぱり駄目。伸びやかで強さがないといけない。そしてどこかやんちゃさがある事が個人的には大切かも。諧謔と反抗心。そういった意味ではこのバンドの女性ボーカルは完璧。艶やかというよりは何にもとらわれない自由な感じでカッコいい。ちょっと憧れを持って聴いてしまう感じ。
とにかく全体的なアンサンブルは疾走感(実際の速度とはちょっと違う。)が意識されていて耳にすっと入ってくる。前楽器はからっと乾いた印象でどこまでもポジティブだ。ただし攻撃性が無い訳では勿論無い。何と言ったってパンクだから悪ふざけのような余裕のあるいたずら心と反骨精神がハードな演奏とボーカルにはっきりと見て取れる。それらがなんともメロディアスにせめてくる訳なんだが、微妙に影のあるメロディアスさ。あくまでも楽しく、でもそれじゃないです、という感じ。#9のアルバムタイトルになっている曲とか特にそう。なんだかギターの音一つとっても妙に切なくさせるような響きがあってそこが大変な魅力になっている。勿論コーラスも多めで男女混声の分なんだかと得した気分。
ちょっとデンマークの「Gorilla Angreb」を思い出したけどあそこまで野性的ではないかな。こちらの方が大分メロディアス。

という訳で30代の方はまず視聴していただければ何かしら感じるところがあるのではと。当時メロコア聴いてたかどうかあまり関係ないと思います。今のところレコードが買えるのは日本では3LAさんだけらしいですよ。是非どうぞ〜。オススメっす。

2014年10月13日月曜日

Rocket from the Crypt/Group Sounds

アメリカはカリフォルニア州サンディエゴのロカビリー・パンク・バンドの5thアルバム。
2001年にVagrant Recordsからリリースされた。私がもっているのはボーナストラックが1曲追加された日本盤でビクターからリリースされたもの。

Rocket from the Cryptは名前は聴いた事はあるもののよく知らないバンドだったが、以前紹介した日本のロックバンドMorgue Side Cinemaのアルバムを結構気に入って聴いているんだけど調べてみるとRocket from the Cryptに影響を受けている、と書いてある。気になって調べたら「Return of the Liar」という曲が格好いいんだが、曲が収録されているこのアルバムはどうも廃盤になっているようだ。iTunesで買うしかないかな(前述の曲だけはこちらで買って聴いてた。何回も書いているけど私はCD大好きアナログ人間。)、と思っていたらAmazonのマーケットプレイスで新品が偶々売っていたので買った次第。ラッキー。
Rocket from the Cryptは1989年にギター/ボーカルのSpeedoことJohn Reisを中心に結成され主に活動していたのは90年代。その後(2005年)解散して2013年になって再結成したようだ。 このアルバムを作ったときのメンバーは6人で通常のバンド体制に加えてサックスとトランペットのホーン担当が2人いる。
サウンド的にはパンクだが、ホーン部隊がいるものの所謂スカとはちょっと違う。メロディ重視なのはメロディックハードコア(メロコアとイコールなのかな?わかんないが。)と通じる部分もあるが、もうちょっとというかかなりロック寄りの音である。ロック??然り。ロックの定義が昨今は広すぎるがここではロックンロールでを指しております。クラシカルでアメリカンなアレである、私の場合はなんとなくブライアン・セッツァーが思い浮かぶが。勿論あそこまでパーティー感はないが。コード感のあるギターサウンドはガレージパンクにも通じるところがあると思う。手っ取り早いのはボーカルのしゃがれっぷりもあって日本のThee Michelle Gun Elephantにちょっと似ている、といったら(若い人には分からんかもしれないですが)ちょっとイメージがつくかもしれない。(因に私は「バードメン」を聴いて以来TMGEのファンです。)

ギターはじゃかじゃかしたコード感のある弾き倒すようなスタイルが疾走感をあおって良い。パンクというよりはロックンロールということで音の厚みも十分。低音域が強調されていてほどよい厚みがありつつ耳に優しい。ロケンローな短いソロも良し。
そしてパンクという事でベースが気持ちよい。とにかくよく動く印象だが曲の勢いを殺さない感じ。
ドラムは乾いた軽いスネアの連発が軽快でクリアな音の切れが小回りが利いて踊りまくる様な感じ。
ホーンは同じ音でも勢いの緩急があって面白い。まずイントロでは勇ましい。そんでここ盛り上がりますよってところは本当そのまま音がくわ〜〜っと右肩上がりに伸びていく感じ。これで曲を本当力業みたいにぐっと持ち上げる。これが普段あまり慣れない所為かもだがなかなか楽しい。勿論ミドルテンポの曲ではむせび泣くように吹かれるとこちらも感情をあおって良い。バンドの弦楽器陣に比べるとより感情に直結した音を出すな!と感心。
ボーカルはとにかくしゃがれた声でこれも男臭い中音域が歌う事。歌う事。コマーシャル臭くないし全体な歌い方なんだけど自然に背中を推す様なイメージ。これは熱い。そしてパンクという事でコーラスワークも勿論。これは盛り上がる。楽器はテクニックだけど声は才能というか声質によるところもあって、とにかくSpeedoの声質は硬派なパンクという演奏陣にカッチリあって素晴らしい。速い曲ではちょっと悪っぽくやんちゃ。バラードではしっとりという万能感。
曲の尺も短めであっという間の14曲だが、終わってしまってまた始めから聴きたくなる様な気持ちの良さ。良いっすね〜。後半は少しスポードを落としたミドルテンポ主体になって曲によってはかなりバラードなんだけどそこも男臭くて良い。押し付けがましさとか皆無。勿論目立つのは前半に固められた疾走感のあるパンキッシュなロックンロールソング達でこれはもう男らしいとしか言いようのない格好よさ。バンドの格好よさを凝縮した様な潔さ。これは体が動く。 なんていうか大人の格好よさと子供のやんちゃさのハイブリッドというか。音の楽しさ派手さは目を引くが、同時に全体的に迎合する事なく地道に作り上げられた丁寧かついぶし銀の香りがする作り。

という訳でとにかくバンド名通りスコーンと突き抜けた様な気持ちの良い音で、聴いていて楽しくなる事請け合い。普段は負の感情丸出しの音楽ばかり聴いている貴方にも超オススメできる素晴らしい音楽です。是非是非どうぞ。(CDは手に入りにくいかもなんですが、デジタルならかえますんで。)

2014年8月31日日曜日

Pulling Teeth/Funerary

アメリカはメリーランド州ボルチモアのハードコアバンドの4thアルバムにして最終作。
2011年にA389 Recordingsからリリースされた。CDとアナログがあるんだけど、手っ取り早く見つからなかったので、私の買ったのはデジタル版。
前作「Paranoid Delusions/Paradise Illusions」がべらぼうに格好よかったため必然的に買わざるを得なかった訳だ。
前作は何とも言えない憂いのあるメロディを痛快なくらいのストレートさにのせてまっすぐ打ち出して来たストレートパンチの様な作風で記事でも書いたが唯一の欠点は短すぎることだったが、今作は全12曲でボリューム満点。前作と同様独特の濃密さでもった描かれたアートワークが特徴的(本当デジタル音源で残念なのがアートワークをちゃんと楽しめないことだ。クレジットも読めないし。)で「Funerary」というタイトルにちなみ棺の絵である。このアルバムの発表が2011年で翌2012年にバンドは解散しているから、まさか最終作の心構えで作った訳ではなかろうが、結果的に何とも因縁めいたタイトルになってしまった。

作風としては前作の延長線上でスラッシーな重たいハードコアで重く暗くそして速い。そこにドゥーム/スラッジの低速パートを取り込んだスタイル。物珍しいスタイルという訳ではないが、とにかく突き詰めた様なテンションと独特の叙情性を取り込んで唯一無二の音楽性を確立している。すっげえ格好いい。
ドラムはブラストありの、パンクっぽい2ビートありの叩きまくりスタイルで迫力満点。ブラストビートは様になりすぎて下手なメタルバンドより迫力あるかもしれない。
ベースは前作より前に出た印象でやはり重たい低音で唸りまくる。特に速度がぐっと落ちたビートダウンパートだと雷鳴のようにゴロゴロ唸っているのが格好いい。
ギターは刻みまくるスラッシーなもので、ビートダウンのためる様なリフから、疾走するトレモロリフまでこなす芸達者なもの。今作でもやけっぱちなギターソロが頻繁に出て曲に彩りを与えている。音質はソリッドかつ中音域を意識した分厚いもので、特にスラッジパートのノイジーな残響が耳に残る。
がなり立てるハードコアボーカルはともするとメタリックな楽曲を一気にハードコアスタイルの粗野かつ激しいものにする力を持っている。演奏陣もそうだが、なんといってもこのボーカルがバンドの顔かも。絞り出す様なボーカルスタイルはドスが利いたというよりは血管が今にもぶち切れそうな危うさがある。私は残念ながら一人も分からなかったのだけど、結構な数のゲストボーカルも参加していてボーカルワークも多彩。

前半はとにかく突っ走りまくるんだけど、後半は全体的に速度が落ち曲の尺が長くなる。演奏はさらに重たくディープに沈み込んでいく。非常にグルーミィだが、そんな中でも前作から引き続く、歌う様な抒情的なギターリフ、メロディがある。今作はさらにコーラスワークが陰鬱な曲に深みを加えている。曲の軸はぶれずに感情が豊かになってむしろ魅力が増している表現力はすごいなと思う。喜怒哀楽のどれかではなく、何かに相対したときの心の動きの様をなんとかバンドサウンドで表現しようとした試みとでも言うべきか。なかなかこういう印象を与えてくれるバンドや楽曲に合うことはないからいざ出会うととても感動する。

という訳で滅茶苦茶格好いいハードコアである。気づいたときには解散していた分けなんだけど本当に惜しいものです。という訳で文句無しのオススメアルバムなのでどーぞ。探せばCDやレコードなどのアナログ音源も買えるだろうけど、手っ取り早くBandcampでも手に入ります。


2014年6月1日日曜日

Retox/YPLL

アメリカはカリフォルニア州サンディエゴのハードコアパンクバンドの2ndアルバム。
2013年に名門EpitaphとThree One G Recordsからリリースされた。
The LocustやSome Girlsなどのラウドかつ奇天烈なバンドのフロントマンJustin Pearsonが中心になって2010年に結成された4人組のハードコアパンクバンド、それがRetoxである。
私は2011年にリリースされた彼らの1stアルバム「Ugly Animals」をもっていて、久しぶりに聴いたら偉い格好よかったため昨年リリースされた本作に手を伸ばしたのであった。

Justin Pearsonといったら一番有名なのはやはりThe Locustであろうか。バンド名通りイナゴの衣装に身を包み、目まぐるしいハードコアをプレイする独特なバンドで、これもやはり当時の日本ではカオティックハードコアの文脈でよく登場し、私もご多分に漏れずタワーレコードで彼らのCDを買ったりしたのであった。ふざけているのか本気なのか(多分両方)わからないようなセンスでもって、訳の分からない長ーいタイトルのショートカットチューンが並び、なんといっても妙にピコピコしたシンセサイザーを取り入れているのが持ち味の面白いバンドである。
そんなJustin Pearsonが組んだ比較的新しいバンドがRetoxであるが、これがThe Locustから比べると真っ当なハードコアをプレイする。(けどやっぱり相当かわっている。)ボーカル、ギター、ベース、ドラムのオーソドックスな4人編成でパンクといっても初期衝動をそのまま音楽にしたみたいなとにかく五月蝿く、速く、あまりメロディアスではないパンクである。

Justinのボーカルはこのジャンルでは珍しくしゃがれてもいない、ドスが利いている訳でもない少年の様なちょっと甘くすらある幼い印象のあるスタイル。といっても終始これが叫んでいる訳で、つまりすでにとてもやかましいのだ。彼がボーカルが取るバンドは彼の声故に聴いてすぐにそれと分かる混乱性をもっている。これは一つに魅力である。
ベースは硬質でベキベキしている。ドラムと相まって打楽器のように刻んでくるその様はすごく格好よい。また疾走する際は一点水面に潜るようにその音質を変え、中音でもこもこした音でもってグルルルルルと迫ってくる。これは中々技巧派である。
ギターが独特で低音、中音、そして突き刺す様な高音を使い分ける。中でもノイジーな高音パートが曲にカオティックな印象を与えている。一秒後に何をやっているのか分からないスタイルで、低音が聴いたグルーヴィなリフを弾いていたかと思えば、スクラッチを織り交ぜ、あっという間に高音パートに移行する。ブラックメタルとはいわないが、嵐のように弾きまくるトレモロリフが格好いい。断絶した様なハーモニクスも多用して、主にリスナーに混乱をもたらしている。面白い。パンクって演奏が単調でツマラン(今更そんな奴いるのか?)という貴方、是非聴いてみて欲しい。
そしてドラムである。私は楽器は全く弾けないんだけど、このバンドとにかくドラムがすごくない?めちゃ叩きまくる。べつにメタルみたいに露骨に戦車みたいなセットをブラブラ(このスタイルも大好きだ!)弾く訳ではない。多分そんな大仰なドラムセットではないと思う。でもすごい。叩きまくる。そして変幻自在である。妙にキャッチーなリズムから、疾走パートでも変なオカズ我は行っているような複雑なパートまでさらっと裏ですごいのを叩いている。これが超気持ちいい。多分ギターが好き勝手出来るのは、ドラムとベースがしっかりしているからじゃないかと思う。
こいつら4人がアンサンブルになって責め立て来る楽曲と行ったらぱ、パンク?っていうほどのカオスで最早これはノイズである。なんていうか混乱していき急ぎすぎている奴がすごい向こうから何かわめきながら走って来て途方に暮れている周りをぴょんぴょん飛び回って、あっという間にまた向こうに走り去っていく様な感じ。一言でいうと超楽しい。自分も走ってそいつの後を追いたくなる様な感じ。この気持ちって何だろう。彼らが伝えたいことって何だろう。って気になる。特別恐ろしい訳でも、悲しい訳でもない。でもなんだか感情にあふれているってことは分かる。

ある種のハードコアパンク特有のマッチョさは皆無である。それのカウンターである妙にインテリ文学青年めいた恨みがましさも無い。訳の分からないブチ切れた感情をパンクの枠に当て込んだやっけぱちな感じで、たとえるなら唯我独尊か。ただし孤高ってほど気取っている訳ではない。自然体の潔よさ。

というわけで本作もめちゃ格好よい。
もうちょっとみんな聴いてもいいんじゃないかと思うんだ。
超オススメっすよ。

2014年3月30日日曜日

Motörhead/Bastards

イギリスはロンドンのロックバンドの11thアルバム。
1993年にZYX Musicからリリースされた。
Motörheadである。1975年に結成されたバンドでコンスタントに活動を継続し、勿論未だ現役。創立者のベーシスト兼ボーカリストのレミー・キルミスターは様々な逸話もあって最早ロック界の生ける伝説になっていて、顔を見ればあ、知っている、となる人も多いだろう。
私も勿論Motörheadのことは知っているが、ぼんやりと人生を過ごしているうちに遂に彼らの音楽については触れることなく今まで来てしまった。Foo Fightersのフロントマンで他にも様々バンドでドラムを叩いているデイブ・グロールのSouthern Lordからでたソロプロジェクト「Probot」のCDを持っていて、その中にデイブとMotörheadのレミーのコラボレーション曲「Shake Your Blood」が入っていて、それでけは聴いたことがあった。

この間メタルに関係するドキュメント映画を取っているサム・ダン氏のドキュメンタリーを見る機会があり、それはメタルの歴史を年代とカテゴリに切り分けて、その時その時活躍したいろんなバンドや関係者にインタビューしていくというものでとても面白かった。でその中にMotörheadのレミーのインタビューがあって、うーんやっぱり格好よいな、と思ったものである。当然一枚くらい買ってみようとなるのだが、何せキャリアが長いバンドだから多数ある音源からどれを買うか迷う。どれにすべいかと思っていると偶々「On Your  Feet or On Your Knees」という曲を耳にして、これは格好よいな!と感動。その曲が収録されているこのアルバム「Bastards」を買ったという訳。

真っ黒いバックにバンド名とアルバムタイトル、スペードのマーク(MotörheadにはAce of Spadesという超有名な曲がある。)を背後にあしらわれたイメージキャラクターであるWar-Pigが中央に鎮座するというシンプルなジャケットが如何にも格好よい。
Motörheadはレミーは不動だが、他のメンバーについては結構変動があるようで、基本はシンプルな3人体制だが、このアルバムを出したときは4人体制だったようで、なるほどギターが2本な分音の厚さや曲の作り方はどっしりしたもの。
WikiによるとMotörheadの音楽性はなかなかどうしてカテゴライズが難しいそうだ。確かに「爆走ロックンロール」みたいに紹介されているような印象があって、実際に聴いてみるとパンッキシュだがパンクではないし、メタルの成分はあるがそれでは何メタルなのだ?という感じでなるほど、たしかにちょっとコレだ!というのは難しい。

ギターはハードロック然とした音作りでギラリとしてちょっと湿り気のある音で艶っぽい。たまに挿入されるギターソロもクラシカルなハードロックの要素があるが、全体的にメタルほどゴテゴテやり過ぎない様なバランス感覚。メタリックなリフにパンキッシュな疾走パートの組み合わせが自然で格好いい。
ベースはソリッドな低音でよく聴いていると結構動き激しい。ギターミュートを使ったメタリックなリフで緩急をつけるが、ベースはシンプルかつ大胆に動き回る印象。ただしこちらもテクニックのひけらかしは皆無のいぶし銀なスタイル。
ドラムは力強く重々しいが、メタルのそれほど低音重視ではなく、徹底的にノリ重視。爆走ロックンロールの由来はドラムとベースの気持ちよさじゃないかと思う。バスンバスン兎に角気持ちよい。ちなみに前述のサム・ダン監督のドキュメンタリーだと確かツーバスを踏むのはMotörheadが一番最初!(このアルバムでは多分ドラマーはその人じゃないんだろうけど。)と紹介されていた。オリジネイター!
ボーカルは言わずと知れたバンドの顔役レミー。何ともいえない年季の入っただみ声で酒焼けなのかわからないが、兎に角独特。吐き出すように歌うそのスタイルは男臭いが、不思議と耳になじむように心地よい。渋く老獪な反面ちょっと年を感じさせないやんちゃな感じもして格好よい。
曲の方は結構その作りに幅があって、スピードが速めで爆走ロックンロールを体現したように突っ走る曲。中速でずっしりしつつもノリとグルーブで体を跳ねさせる様なハードロック調の曲。アコースティックギターを大胆に取り入れたしっとりしたバラード。ジャケットはシンプルながらも内容は結構バラエティに富んでいる。共通しているのは爆音で暴力的な中にもポジティブなエネルギーが横溢していることで、その音楽性たるやテクニカルにして単純明快、その中心には心臓を飛び跳ねさせる様なノリが鎮座している様な作りで、聴いていると元気になってくる。自然とからが動いて頭を振ってしまう。こりゃー気持ちがよいぜ。

というわけで言わずと知れたMotörheadは噂に違わずすばらしく、その巨人っぷりにただただ圧倒された次第。名前は知っているけど聴いたことないや、という人は是非どうぞ。

2014年3月16日日曜日

Morgue Side Cinema/Napalm Life

日本のロックバンドの1stアルバム。
2004年にCH Recordsからリリースされた。多分廃盤なんじゃないかな。
Morgue Side Cinemaは日本は大阪のバンドで、恐らく97年に結成された4人組。
2002年に「Domestic Predator」(既に廃盤)という音源をリリース、2006年にWhisky Sundayというバンドとスプリット(こちらはitunesで売っている。)をリリースしている。(どちらも未聴です。)
それ以来ひょっとしたらしばらく活動を停止していたのかもしれないが、彼らのFacebookページを見ると最近はライブ活動をしているようだ。
要するにあまり情報がないバンドなのだけど、たまたまYoutubeで目にした楽曲がとても格好よかったのでCDを探して買ってみた。

音楽としてはパンクということになるのだろうか。
大分独特だが魅力的なメロディがある。
といっても多くの楽曲は2分台だから短めではあるけど特別早くはないし、わかりやすいコーラスが入っている訳ではないから所謂メロコア(この言葉は今でも使うのかなあ)とは大分趣を異にする音楽性。
ドラムは軽めでスタタンタタンと叩いていく感じが気持ちよい。兎に角地の部分がやっぱりパンクだからリズムが跳ねていると思う。
ベースはソリッドで乾いたこれもパンク由来の音だと思う。グルグルいってこれも気持ちよい。
ギターは中音域を強調した音で勿論メタルとは全然違うが重みがありつつもギターという楽器の良さをそのままアンプで出している様なざらついた爽快さがある。こういうギターは兎に角ジャージャー弾くその様が格好いい。ギター担当は1人だと思うけど録音ではリズムギターの上にクリーンな音でつま弾く様な旋律が重ねられていて、これが何とも物悲しくてよい。
最大の特徴はボーカルでかなり独特のしゃがれてかすれた声なのだ。男らしいというよりは男臭い声でちょっとミッシェルガンエレファントのチバさんの声に似ているところがあると思う。こちらはビブラートっぽさはあまりなくて、演歌かってくらいの強い歌い回しが特徴。
彼らが集まって作る楽曲はパンクっぽさに富んだシンプルかつメロディアスなものなのだが、なにがすごいってその哀愁である。ちょっとその他のバンドではない様な物悲しさが楽曲に満ちあふれている。例えば物悲しさといっても鬱々とした暗さだったり、あるいは攻撃的な激情だったりに転嫁させて表現するバンドは沢山いるのだが、このバンドはからっとした明るさの中にちょっとした陰があってそれが私の心を打つのであった。
悲しいなあ悲しいなあという悲しさも良いのだが、明るい人が見せるふとした寂しさがグサっと胸に刺さる様な、そんな魅力があると思う。はっきり言って決して派手ではなくて、なんなら地味ですらあるのだが、それ故の飾らない不器用さというものがあって、それがこの独特の哀愁さの秘密であるように思う。
日記をハンマーでたたいて言葉を落としたような無愛想な歌詞も良い。突き放したような感じがするのに妙に優しい。

という訳ですごい格好いいアルバム。めっちゃ渋い。
文句なしにオススメなのだが、ちょっと手に入れにくいかもしれません。見つけたら是非確保してほしい。損はしない。
活動中ということなので是非是非新しい音源を出してほしい!

2013年6月1日土曜日

Zeke/Kicked in the Teeth

アメリカはワシントン州シアトルのパンクバンドZeke(ジーク)の3rdアルバム。
1998年にパンクの名門Epitaphからリリースされた。
ちなみにその後エクストリームメタルバンドの名門Relapseに移籍したようです。

疾走感のあるパンクバンドである。疾走感のある、といってもこれまた過剰な疾走感である。速すぎるんじゃないかね、というくらい速い。曲もたまに2〜3分台のものもあるけど、だいたい1分以内に収まる。その短い中にこれでもかというくらいに詰め込まれている訳なのだが、いわゆるパワーバイオレンスとは一線を画す音楽性になっており、大変面白い。初めて聴くと速くってあっという間に1曲が終わってしまうけど、それでも普通のパンクと違うということが分かると思う。何回か聴いてみるとわかる。このバンド、ハードロックの影響がある。一番分かりやすいのはリフで、結構凝っている。
アルバムの中には前述のような多少尺の長い曲もいくつかあって、それら聴くとおお、結構これはロックっぽいぞ!と露骨に分かると思う。そういえばボーカルのちょっとしゃがれた声も、ちょっと煙たい、誇りっぽいような音作りもロックに由来がありそうだ。たまに入る短いギターソロもまさに鳴きのギター!とても気持ちいい。要するに結構渋みのある音楽性なのに、めちゃくちゃ速く演奏しちゃう、という強引さ、というかやんちゃさによってとても面白いことになっている。

17曲で21分弱。あっという間に終わってしまう中にも奥行きもあって、馬鹿っぽさのなかにも油断のならない不敵さがある。
構えて聴く必要はない。ノリが良くて曲も速くて、あっという間に終わってしまう。これはあれだ。何も考えずに曲にあわせて体を揺らしていればいい。

普段パンクを聴かないひとでも全然聴ける、むしろ大変おすすめ。

2013年3月2日土曜日

The Bronx/The Bronx IV

アメリカはロサンジェルスのパンクバンドの4thアルバム。2013年発表。
ちなみにかの有名なブロンクス区があるのはニューヨークです。

まあ明るく楽しいパンクなんだけど、こういったジャンルはテクノ以上に詳しくない。かろうじてクラスととかハードコアは何枚か音源を持っているのだが~。
なぜ買ったの、という感じなんだけどネットでぼんやりyoutubeみてたら見つけたんだよね。おっ、と気になるけど、その時は動画を閉じちゃって。で、2,3日したらまた動画をみたりして。で、買っちゃうわけだ。インターネットっていいよな~って思うよね、こういう経験すると。
さて前置きが長くなってしまったけど、このバンド複雑でない曲構成、一緒に歌いたくなるようなキャッチーなメロディ、といわゆるパンク版であることに間違いはないのだけど、
演奏のハードさというか重厚さ(そこまでハードじゃあないですよ)と独特の歌いまわしは、どことなくハードロック(ここも詳しくないのではっきり説明できないのだけど、音がじゃっかりしたちょっと古いスタイルのロックです。)のにおいがして、それが明るい曲にちょっとした味わい深いえぐみのようなものを加えていて、これがまたなかなかどうしてかっこいいのだ。
そして声がいいな。やんちゃな声というのだろうか、お調子者なのだがどうにも憎めないやつで、楽しく歌っているときはもちろん楽しいし、ちょっとシリアスになっても「おまえ~」となるのは最初だけで、良く聴くとこっちに訴えかけてくる真面目さがある。 一言でいうといい声で、何よりバックの演奏とバンドのスタイルにばっちりあっている。
個人的には楽しい曲も好きで、たまに無性に聞きたくなる(そうして自分が楽しい曲をほとんど持っていないことにびっくりする)けど、アルバムを通して聴くと、なにやら不安になってきてしまう(それでバランスを取るため重苦し~いデスメタルとか聴くわけだ) のだけど、このバンドはアルバム通して楽しく聴けてしまう。歌詞カードがついていないので(私は歌詞カード読むのが好き、だからやっぱりデータよりCDとかレコードが好きなんだよね)わからないけど、結構シリアスなことも歌っているのじゃあないかなと思う。少なくとも楽しむだけじゃなくて、真面目に音楽に向き合っているように、私は感じたよ。
というわけでとってもいいアルバム。普段デスメタルとかばっかり聴いてる人にもお勧めだよ。

楽しいPV。