2016年5月1日日曜日

SHELTER 25th Anniversary & MINOR LEAGUE 20th Anniversary『北沢爆音祭』其ノSP ラウドにいこうぜ!@下北沢SHELTER

下北沢のライブハウスシェルターの25周年と日本のハードコアバンドマイナーリーグの結成20周年記念ということでWRENCHを迎えてのツーマンに行ってきました。
「『北沢爆音祭』其ノSP ラウドにいこうぜ!」というイベントの昼の部ですね。夜の部はsmorgasとBack Drop Bomb。
12時スタートだったのだが起きたのが11時。着の身着のままで自転車こいで下北沢へ。
お目当てはMINOR LEAGUE。というかこのブログでマイナーリーグに言及するのは初めてではあるまいか。このバンドにであったのは大学生になったばかりの頃だと思う。HMVのサイトでなかなか酷い音質(ぎゅりぎゅりしてたよね。でも当時はあれが普通でした。HMVは3枚買うとお得になるみたいで大分使ったものです。)で視聴して買った「攻め」が初めて。それから常に最新作が最高傑作という希有なバンド。「宇宙内地球紀行」はほんと素晴らしいアルバムなので本当聴いた方が良いです。全部ではないけど音源を買い集めて個人的には大好きなバンド。ところがライブには1回も行ったことが無かったので、今回は個人的にはとても楽しみだった。(寝坊したが)

良い感じのおじいちゃんが番している公営の駐輪場に自転車を止めて、ライブハウスについたのが12時ちょっと前。ギリギリ。

MINOR LEAGUE
待望の!
1曲目は「高見」。雄々しいボーカルが印象的なイントロを聴くと自分でも思っている以上に感動。盛り上がっているのは自分だけではなく初っ端からフロアの気温もあっつい。
ハードコアの枠を越えたハードコアなんだけどライブで聴くと完全に雰囲気はハードコアだ。ストレートで明快、気持ちがよい。非常に激しいけど邪気が無く開放感がある。ツインボーカルが特徴で、これが本当真剣勝負みたいに2人一緒に叫びまくる。どっち聴いたら良いんだよ!!と位にうるさくせわしない。これが滅茶カッコいい。個人的に亨さんの声はちょっと他に無くて大好き。
2曲目「Click to Heaven」になだれ込む。匠さんはとにかく客を煽るのが上手い。暴れろ!ということでフロアのボルテージはいきなり加熱してモッシュの嵐。立て続けに最新作から「アイキャンスピークジャパニーズ(「。not full circle」)」、「DE-DE-DE」。やばい結構もう歌えるくらいに歌詞を憶えている。楽しい。煽られて拳を突き立てる。
匠さんのMCは熱い、そして暖かい。こういうところはやっぱりハードコアなんではなかろうか。SHELTERへの感謝、WRENCHへの尊敬の念が飾らないストレートに語られる。フロアも暖かい雰囲気に。
「長い曲!」とのコールから「Made in Subculture」。超好きな曲。ぶわーっとしたイントロから積み上げていって終盤にかけて盛り上がっていく。なるほどライブで聴くとこうなるのか。後半の加速した混沌っぷりに頭がくわんくわんする。「青い空」はやはり断然盛り上がる。皆で歌う。それからWRENCHのカバー。「Far East Hardcore」というCD(調べてみたら伝説的なコンピとのこと)に収録されている曲だそうだ。WRENCHのボーカルSHIGEさんがゲストボーカルという嬉しいサプライズ。「ぐるなに」、そしてバンド最速の「Last Hope」で〆。とくに「Last Hope」はもうわやくちゃという感じで、縦横に人が飛んでくるし、サーフするしで大変楽しい状態に。
本当あっというまに50分くらいだった。個人的には結構ライブで盛り上がるのは時間がかかるのだが匠さんの煽りもあってか自分の中でもさ〜っとテンションあがって面白かった。攻撃性をポジティブな高揚感に転換しているイメージ。

WRENCH
続いてWRENCH。恥ずかしながら私は名前を知っているものの聴いたことは無い。ドラマーのMUROCHINさんがThink TankのメンバーとやっているHip-Hopユニット「Dooomboys」のCDをかろうじて持っているくらい。
転換が始まるといきなりボーカルのSHIGEさんの前にはシンセサイザーやその他の最新技術の粋を集めた感じのある機材が組まれていく。複雑に接続されたプラグとか、こういうのってもう見た目からしてかっこい。ボーカルにもリバーブというかエコーをかけていてふわふわしている。
曲が始まるともう独壇場という感じ。熱く盛り上げていくのがMINOR LEAGUEなら魅せていくがWRENCH。ハードコアを基調としながらもノイズを重ねることで複雑な音世界を作り出している。まず地のハードコアの部分が相当しっかりしている。驚いたのはドラムの力強さ(本当緊張感がすごかった。)、そしてベースのうねり。ギターはソロも弾く。これらのアンサンブルは非常にしっかりとして音質的にも極めてソリッドだ。ここにスペイシーなノイズが乗ってくる。浮遊感というにはバンドアンサンブルは非常に強固だ。ガッチリした演奏はかなりミニマル。執拗に反復していく中で縦横無尽なノイズが少しずつその力を強めていく。いわばじっくりしみ込んでいく様なかたちで演奏によっていく。やまびこの様なエコーのかかったボーカルも複数重ねたりしていく。(音楽的にはただしくないかもだが)かなりトランス的な雰囲気なのだが面白いのは、少しずつ盛り上がっていく反復性が最高潮にたっすると一気に演奏が爆発的なハードコアに崩壊していく。ボーカルも甲高いシャウトをかます。ライブが進むに連れて爆発までの間隔が短くなっていくのはすごいなと思った。かなり盛り上がる構成。
一通り演奏を終えるとMINOR LEAGUEのボーカル二人とBeastie Boysのカバー。当たり前のように盛り上がり、ピースフルな雰囲気のままライブは終了。

終演後、DessertとMINOR LEAGUEのスプリット(これ持ってなかったんだ!)と熊本への義援金になるポスターを購入。想像していたのよりずっとかっこよかったし、楽しかった!また行かねば。

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