2013年3月2日土曜日

Ital Tek/NEBULA DANCE

イギリスのAlan Mysonさんのプロジェクト。
2012年にPlanet Muからリリースされた3rdアルバム。
昔はダブステップやっていたらしいが、このアルバムを聴く限りあまりダブステップ感はないですね。
discogsでジャンルを見ると、「Ghetto, Glitch, IDM」と書いてあります。このジャンルに明るくないのでGhetto?Glitch?なんのことやらわかりませんが、IDMというと昔Aphex twinとかその周辺を聴いていたことがあるのでしっくりきます。IDMは個人的な認識しかないですけど、踊りやすさよりも曲としての完成度が重視されているような作風で(もちろん中で聴けば一番気持ちいいのだろうけど)クラブの外でも気持ち良く聴けるテクノです。
ドリルンベースとかではもちろんないのですけど、比較的動きの激しいビートに冷たいメロディが乗ってきます。もちろん歌ものほどメロディが強調されておらず、多分にミニマルです。
全体的に派手な印象はないのですけど、私のテクノに求めるかっこよさがふんだんに含まれています。私テクノはあまり聴かないのですけど、 テクノの好きなところは基本無機質な音のみを使って構成されているのに、曲全体としてとらえると感情的になるところです。単にじゃあ抒情的なメロディが乗ればいいんじゃねーか、ということにもなるんですけど、そっちが主張しすぎるとゲームのBGMみたくなっちゃって、それはもう別ジャンルというか、変な話ちゃんととっつきにくさを残しておいてくれよと。金属的な冷たさ、機械の唸りとか、突発的な動作に伴う電子音、極端に言えばいっぱい機械を置いておいたら、それらの発する音で偶然曲ができました、みたいな。要するにバランスの問題かもしれませんが、このアルバムはそういった意味で素晴らしいバランスの上に成り立った良質なテクノミュージックであることにもはや疑いはありません。


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