2013年3月9日土曜日

Kongh/Shadows Of The Shapeless


スウェーデンの3人組スラッジ/ドゥームメタルバンド。
2009年発表の2ndアルバム。

幕間ともいえるインスト曲を除き、どの曲も9分から15分という比較的長い尺がそろっています。
演奏は基本ミドルテンポで、壁のように分厚いギター・ベースと重重しいドラム。ボーカルはデス声ではなくて、まがまがしい感じの叫び声で、たまーにクリーンとは全く言えないけど苦しげなノーマル声がボーカルを取ります。
音は激重ですが、とにかくただでかい音をひたすらゆ~~っくり演奏してます!という拷問スタイルのバンドではなくて、キチンと楽曲が練られていて、聴かせるバンドです。
アンビエントなパートからスラッジパートになだれ込むのですが、アンビエントパートが嵐の前の静けさというか、巨大な破綻を予兆させるような予感をはらみつつ淡々と進むあたりがグッド。またスラッジパートも結構工夫が凝らされていて、ポストロックとは言わないですけれども凝っている割に時にとてもメロディアスで意外にも聴きやすかったりします。
飛び道具的な外連味はないし、地味であることは否めないですけれども、たまにキラッと技巧が見え隠れするようなCDです。
おすすめ。

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