2013年にSouthern Lordからリリースされた。
この間のライブを見てあまりの格好よさにガツンとやられてアルバムを買いました。
このバンドはドラムがハードコアバンドTwitching Tonguesの兄弟のギターの方。ボーカルはかつてハードコアバンドTerrorに在籍していたとか。やはりハードコアが由来にあるバンドみたいですね。ベースの人はいつも上半身裸なのかな。
「人生全部捨てろ!」という過激なタイトルを関した本作は全10曲を17分(wikiによるとかれらの音源では一番録音時間が長いらしいけど)で駆け抜けるまさに暴力と暴走とノイズに満ちた恐ろしいアルバム。
プロデューサーはConvergeのギタリストKurt Ballouで彼のスタジオGodcity Recording Studioで2012年末から2013年頭にかけて録音されました。
兎に角ざらついた音質で構成された攻撃的な音質で地はクラストコアなんだろうが、ドラムに関しては結構ブラストビートも叩いてます。というか叩きまくりなんだが一撃がおもいのなんの。複雑な叩き方はしてないんですが、単純に叩いているだけでこんなに気持ちよいなんてスゲエな。やっぱり力が強いからだろうか。
ベースはもう顔が恐いという印象しかないんだけど、こっちも音がでかい。音質は粗いんだけど分離が良くて結構ドゥーミーなパートだと微妙に震えている余韻が何ともいえず格好いいぜ。
ギターは選任とボーカルの兼務の2本。なんといっても粒の粗いハードコアな音でバンドの最大の特徴ではないでしょうか。酒ヤケしたようなやけっぱちなざらつき具合で、ライブでは音が分厚くつぶれていてそれはそれですごかったけど、CDだと結構リフの区別がつきますね。タメのあるメタリックなフレーズからの爆速がたまらん。
ボーカルは血管ちぎれそうに叫ぶようなのとメタルいどすの利いた声の2種類を使い分けていますね。CDはライブより叫び声の成分が多めのような気がします。
基本は1分内くらいで突っ走りまくるのでこっちとしてはうぉおおと聴いていれば良いだけの簡単なお仕事なのですが、曲によっては3分とか5分とかで反復するドゥームパートをいれてきてこれが気持ちよい〜。なんというかこのハードコアの枠でくくりきれない嫌らしさがあります。鈍器のように叩き付けるフレーズと被さってくるフィードバックノイズで夢見心地間違いなし。こういうパートでライブで頭を振るのはこの上なく楽しかったですね。
暴力的な音楽性ですが、ストレートな中にも強烈なフックを紛れ込ませた傑作。
これはオススメですよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿