2013年7月28日日曜日

Black Ganion/Second

本邦名古屋発のスーパーメタモルフォシスグラインダーの名前の通り2ndアルバムです。
2013年に
名古屋のJukebox Recordsから発売されました。
私は買ったのはDVDや何とも不気味なポスターが付属している、特殊な紙Boxバージョンでした。ぱこっと外れます。

Hip-Hop界隈では有名なDj Bakuさん主催のイベントに参加してたりして名前は知っていたのですが聴いたことなかったバンド。前々から気になっていたのでこの機会に買ってみました。何となく、クロスオーバーなオシャレ感漂うバンドかなと勝手に思っていたのですが、全然違いました。
激アツな内省的な雰囲気とドゥームメタルの要素を持ったグラインドコアです。
ドラムはたたきまくり、ベースはうねりまくり、ギターは結構めまぐるしくメタリックなリフを奏でます。曲はだいたい1分台から2分くらい。ノイジーに疾走しまくるスタイルの曲の比重が多いですが、短い曲の中にもブレイクパートや放心したような静寂のパートを入れたりしてなかなか飽きさせない作りです。ドゥームやダブの要素もふんだんに取り込んだと説明されていることが多くて気になっていたのですが、なるほど1曲8分の名が尺の曲があるのですが、叩き付けるような遅いリフに悲鳴のような方向が絡みまくりの地獄のようなドゥームっぷりを発揮しています。長い中にも疾走パートを取り入れて飽きさせないのもグッド。劇音がぼやんぼやん反響し合ってぶつかり酔うなぐわんぐわんするところがあって、ここら辺がダブっぽいのだと思います。これが非常に気持ちいい。
面白いのはアルバムを通して結構実験的ですらあると感じるのですが、確信犯的ではないというかこれが俺たちのスタイルです!といわんばかりの素直さ。非常にストレート何です。グラインドコアなんですけど、私は何となく聴いてすぐにハードコアっぽいなと思いました。一番それらしいのはボーカルのスタイルで、デス声やわめき声とは違いますね。私はあんまりそちら方面明るくないのであれなのですが、ハードコアパンクっぽいと思いました。Terrorizerのボーカルにもちょっと通じるのですが、どちらかというと同じく日本のハードコアパンクバンドDiscloseの川上さんのような感じです。男臭くて力強い。ドスの利いたシャウトというのでしょうか。これがなかなかに説得力があって良いのです。漢字とカタカナで記された歌詞を読むと、内省的であるもののやっぱりパンクのアティテュードを感じました。

メタル純度の高いグラインドコアを期待するとちょっと吃驚するかもしれませんが、激しさの中にもどこかしら和の雰囲気を感じさせる面白いバンドです。
素直なんだけどかわっているその音楽性、なるほどスーパーメタモルフォシスグラインダーというのもうなずける作品でした。
おすすめ!

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