フランスはパリを中心としたハードコア/デスメタルバンドの2ndアルバム。
2014年に自主リリースされた(と思う)。私はデジタル版をBandcampで購入。
Slamcokeは元々Slam Cokeとして2009年に結成されたバンド。2011年に1stアルバム「First Cookie」をリリースした後バンド名を変更したようだ。(といっても間のスペースを省いただけなんだけど。)拠点はパリなのだがメンバーは他にオーストリア、ドイツ、そしてアメリカ合衆国と各国にまたがっている。恐らく顔を合わせる事はまれでデジタルで情報と音のやり取りをして最終的にアウトプットを出しているのだろう。さすがにこの手法ももう珍しくなくなって来たのかもしれないね。だから当然ライブはやらない(出来ない)バンド。
私は前述の1stを何の気なしに購入して気づいたら結構よく聴いている事に気づき、今回2ndを購入した次第。やっぱりカッコいい。タイトルはどうも英訳すると「Son of a Bitch」ではなかろうか。
彼らというのはハードコアを基調としながらかなり色濃くデスメタルの要素を取り入れ、さらにそこにドラムンベースの要素を持ち込み、さらにラップを持ち込んだりしてとにかく好き放題ぶち込んだごった煮の音楽をやっている。好きなものなんでもぶち込んでみましたよ、というわがままなものなのだがトータルでキッチリ聴きやすくまとまっているのが面白い。中途半端に間の子みたいな音にしないでどれも結構素材そのままなので結果メリハリがきいて良いとこどりみたいになっているのでは、と思う。
今回は前作に比べるとドラムンベースの要素が減退し、ヒップホップとデスメタル成分が強くなっているかなと思う。演奏に関しては地の部分はビートダウン・ハードコアでよろしいのではと思っている。パーカシッブなギターがザクザクシンプルなリフを刻んでいく。非常にソリッドな音質のバスドラと絡んで非常に強引な縦のノリを作っていく。もこっとした這う様な低音をフォーカスしたベースはどちらかというとデスメタル的でこいつは別に超絶技巧という訳ではないのだろうが、要所要所でとてもカッコいい。どちらかというと偏差値の低めの音楽(問いったら非常に語弊があるだろうが、皆さん許してください)で退廃的というよりは今が楽しければよいんではないでしょうか?と言った趣でこれがとにかく楽しいわけです。
ボーカルはグロウルスタイルで完全にここだけ切り離したらハードコアには聴こえないだろう。こいつがぐろぐろぐろぐろ唸りまくる。これがビートダウンの低速と非常に合う。スラミング・デスメタルとビートダウンといいとこ取りといったところか。(バンド名は”slam”cokeだ。)
下手すると非常にコアな音楽になりそうなところだが、ここにヒップホップの要素やドラムンベースの要素を追加する事で一気に曲をキャッチーなものにしている。別にパーティ感が出ている感じはしないのだが、何となく派手な明るさが出て来てそれが結果的にs別かの要因にもなっているし非常に上手いなと。
ぼやけているがジャケットはいわゆる立ちんぼってやつだろう。アートワーク通り下品な音楽なのだがこれが非常に楽しい。オンライン上で成立しているという素性だったり、複数のジャンルにまたがるその器用さもあってともするとリアルじゃない感、もっといえばハイプ感もない訳ではないのだろうけど、私はむしろそういった人を食ったような底意地の悪さに翻弄されるのも悪くないと思うし(むしろ皆の言うリアルってなんなの?というよろしくない対抗意識も出てきたり)、なにより純粋に出している音がカッコいいので文句なんてありゃしないのである。目下のヘヴィローテーションで非常にオススメ。
2016年6月13日月曜日
2013年11月3日日曜日
Slam Coke/First Cookie:Fick Die Bude Kaputt
ベルギーのビートダウンハードコア、デスメタルバンドの1stアルバム。
2011年にGoodlife Recoringsというレーベルからリリースされた。
ベルギーといいつつも実際はヨーロッパの様々な国(フランス、ドイツ、オーストリア)のメンバーにより結成されたバンドらしい。覆面というのではないのだろうが、とにかく調べてもメンバーの画像なんかも出てこない。どうも複数のハードコアバンドのメンバーが関与しているようだが、オフィシャルではないし、私はハードコアはとんとわからん。
クレジットによるとツインボーカルにギター、ベース、ドラムと普通のバンドアンサンブルに加えて、ダブステップとバッキング(具体的にはなんなのかは書いてない。)担当が入って都合7人編成。後の2つの楽器に関しては?と首を傾げるところだが、イントロの前半部分とCDの後半にはダブステップっぽい曲がちらほら入っている。
大所帯でエレクトニクス担当となると私の世代なら真っ先にSlipknotが思い浮かぶと思うんだ。なかなかブルータルなバンドだが、こちらのSlam Cokeはさらにえげつない感じ。洗練されてない暴力的かつ装飾されていないブルータル性がある。
ひたすら重いビートダウンハードコアがベースで、2011年発表のアルバムということで昨今隆盛を極めるそれとは少し毛色が異なる。曲中にビートダウンが挿入されるというよりは、曲が基本的にビートダウン。つんのめるような音の固まり(音の作りはソリッドかつクリアでとても聞きやすい。)が、っが、っがががっ、という感じでリフを刻む。基本は低速なんだが、音がぶつぶつ切れているからドゥームメタルの持つ怪しさやおどろおどろしさはあまりない。ピッキングハーモニクスや曲によってはピロピロしたテクデスっぽいフレーズを多用し、結構メタルっぽい。(「Fashioncore」という曲もあるし、流行もんファックなアティチュードなのかもしらん。)
たまにブラストパートに突入し疾走。が、やっぱり基本は超低速。
そこにボーカルが乗る訳だが、片方はハードコア由来のマッチョ咆哮なのだが、片方がものすごい低音グロウルボイスでこっちは完全にメタル、それもブルデスとかスラムデス由来のドスの利き方でただ者ではない。
要するに相当ろくでもない音作りになっている。
面白いのはメタルとハードコアのバランスで、音使いやボーカルはメタルのそれの影響が大きいのだが、根本はハードコアであると思う。メタルというと様式美の世界でもあるから、それらしい雰囲気を作ることが大きなファクターの一つ。ところがこいつらはあまりそういった飾りっけはなさそうだ。ひたすら暴力的で下品だ。むき出しの拳でがつんがつんと殴るような残虐性でもって、もはや低俗ですらある。
ひたすら強さアピールなマッチョな音楽性なのだが、しかしこれがまた気持ちよかったりする。もったいつけたりしないもんだから、聞いているこちらとしても聴いてうわーーっとなればそれで十分いい気分なんだもん。
またHip-Hopまでとはいわないが、曲毎にゲストボーカル(超ドスの利いた女性もいたり)を迎えて、マイクリレーなんてやるもんだから、意外にバリエーション豊かで良いね。
という訳でひたすらロウなビートダウンハードコア。
下品なくらい暴力的な音楽を聴きたい。ただメタルだと大仰すぎるというあなたにお勧め。
オフィシャルサイトによると今年ニューアルバムが出るそうな。楽しみがまた増えたね。
2011年にGoodlife Recoringsというレーベルからリリースされた。
ベルギーといいつつも実際はヨーロッパの様々な国(フランス、ドイツ、オーストリア)のメンバーにより結成されたバンドらしい。覆面というのではないのだろうが、とにかく調べてもメンバーの画像なんかも出てこない。どうも複数のハードコアバンドのメンバーが関与しているようだが、オフィシャルではないし、私はハードコアはとんとわからん。
クレジットによるとツインボーカルにギター、ベース、ドラムと普通のバンドアンサンブルに加えて、ダブステップとバッキング(具体的にはなんなのかは書いてない。)担当が入って都合7人編成。後の2つの楽器に関しては?と首を傾げるところだが、イントロの前半部分とCDの後半にはダブステップっぽい曲がちらほら入っている。
大所帯でエレクトニクス担当となると私の世代なら真っ先にSlipknotが思い浮かぶと思うんだ。なかなかブルータルなバンドだが、こちらのSlam Cokeはさらにえげつない感じ。洗練されてない暴力的かつ装飾されていないブルータル性がある。
ひたすら重いビートダウンハードコアがベースで、2011年発表のアルバムということで昨今隆盛を極めるそれとは少し毛色が異なる。曲中にビートダウンが挿入されるというよりは、曲が基本的にビートダウン。つんのめるような音の固まり(音の作りはソリッドかつクリアでとても聞きやすい。)が、っが、っがががっ、という感じでリフを刻む。基本は低速なんだが、音がぶつぶつ切れているからドゥームメタルの持つ怪しさやおどろおどろしさはあまりない。ピッキングハーモニクスや曲によってはピロピロしたテクデスっぽいフレーズを多用し、結構メタルっぽい。(「Fashioncore」という曲もあるし、流行もんファックなアティチュードなのかもしらん。)
たまにブラストパートに突入し疾走。が、やっぱり基本は超低速。
そこにボーカルが乗る訳だが、片方はハードコア由来のマッチョ咆哮なのだが、片方がものすごい低音グロウルボイスでこっちは完全にメタル、それもブルデスとかスラムデス由来のドスの利き方でただ者ではない。
要するに相当ろくでもない音作りになっている。
面白いのはメタルとハードコアのバランスで、音使いやボーカルはメタルのそれの影響が大きいのだが、根本はハードコアであると思う。メタルというと様式美の世界でもあるから、それらしい雰囲気を作ることが大きなファクターの一つ。ところがこいつらはあまりそういった飾りっけはなさそうだ。ひたすら暴力的で下品だ。むき出しの拳でがつんがつんと殴るような残虐性でもって、もはや低俗ですらある。
ひたすら強さアピールなマッチョな音楽性なのだが、しかしこれがまた気持ちよかったりする。もったいつけたりしないもんだから、聞いているこちらとしても聴いてうわーーっとなればそれで十分いい気分なんだもん。
またHip-Hopまでとはいわないが、曲毎にゲストボーカル(超ドスの利いた女性もいたり)を迎えて、マイクリレーなんてやるもんだから、意外にバリエーション豊かで良いね。
という訳でひたすらロウなビートダウンハードコア。
下品なくらい暴力的な音楽を聴きたい。ただメタルだと大仰すぎるというあなたにお勧め。
オフィシャルサイトによると今年ニューアルバムが出るそうな。楽しみがまた増えたね。
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